単純温泉
(桧原温泉) 48.8度 / ph8.3 / 300L / 動力 / H10.1.16
Na+ = 38.8 / K+ = 1.3 / Mg++ = 0.1 / Ca++ = 0.8
Al+++ = 0.7 / Fe++ = 0.3 / F- = 0.7 / Cl- = 6.2
SO4– = 21.4 / HCO3- = 75.9 / H2SiO3 = 26
HBO2 = 6.6 / CO2 = 16.5 / 成分総計 = 195.3mg
福島県耶麻郡北塩原村大字桧原
混浴内湯 ・ 混浴露天
300円
営業時間 要確認
桧原の集落にあると言われる、桧原塾。
NHKのふだん着の温泉にも出たり、他所のHPでも紹介されていたりと、それなりに露出がある所なのですが、場所がさっぱり分かりません。
とりあえず、桧原の集落にたどり着き、共同浴場などを発見。その近くにお蕎麦屋さんがあり、紅鮭が空腹を訴えたので、まずは腹ごしらえと、蕎麦屋に入ってみました。
そこで蕎麦の注文をしつつ、「この辺で桧原塾と言うのがあると聞いて・・・」と、質問してみたところ、ご主人、「あぁ、あそこだったら俺も良く入りに行くよ!今は他所モン入れて無いんじゃないかな?でも、俺は顔馴染みだからね!蕎麦食ったら連れて行ってあげるよ!」となりました。
何と、今は外来不可なのかな?でも、おかげ様で入れそうです。お蕎麦屋さん有難とう!
ちなみに、この蕎麦屋のご主人と話が合い、色々と語ってしまいました。
お蕎麦には強い拘りがあるようで、一日20食限定で打たれているそうです。天ぷらに使う野菜などは、すべて地元食材だそうです。
ちょっと珍しい岩魚のてんぷらも実に美味しかったです。
さて、そのお蕎麦屋さんに連れて行って頂いた、桧原塾。お店からすぐ近くかと思いきや、車で移動した方が早いよとの事。
車で行くと一瞬の場所ですが、歩いて行くと確かに少し遠い場所にありました。
畑の脇のような、普通に探したのでは、絶対に分からない場所にあります。
狭い集落ですので、周辺をフラフラ探していると、不審者として地元の人が警戒するでしょう。
もし行く際は、誰かに場所を聞くのが一番無難です。
外観は、どう見ても、畑の物置と言うか、ビニールハウスのような、かまぼこ型をしています。
看板に「ふだん着の温泉桧原塾」と書かれています。背中に衝撃が走るような渋い造りです!
中に入ると、畳間があります。蕎麦屋のご主人曰く、ここで地元の人たちが風呂に入りながら一杯やるのだそうです。
毎晩語り合う事から「塾」と言う名前がついたのだそうです。何とも楽しそうな塾です!
その奥に浴室があり、男女の別はありません。地元の人が利用する所なので、家族で貸し切ったり、男女譲り合って入ったりと、和気藹々やっているのでしょうね。
お蕎麦屋のご主人は「ごゆっくり!」と言い、去って行きました。ご案内して下さったご主人に大感謝です。
さて、そのお風呂。内湯と露天があります。
まずは内湯。少し薄暗い内部に、岩で組まれた湯船がひとつあります。日常生活で使う為か、ちゃんと洗い場も作られていました。
広々としており、5~6人程度ならば、足を伸ばしてゆっくりと浸かる事が出来そうです。
お湯は無色透明。少しツルツルする感触があります。湯口からは熱いお湯が注がれています。
その湯口下のお湯の中に網袋があり、その中にホタテ貝の殻が沢山詰まっておりました。
ん・・・?これは何だろう?ただの飾りでは無さそうだけど、ホタテ貝のエキスか何かが薬効あるのかな?あまり見かける物では無く、ちょっと珍しいです。
お湯自体は、それほど大きな特徴を感じる物でも無い、シンプルな物ですが、この風情は落ちつきますね。
どう見ても手作りと言う感じの素朴さが良いです。
お湯に浸かりながら一杯飲んで、草臥れたら畳部屋でごろ寝。良いなぁ~!
ここの「塾生」の方たちが、少し羨ましく感じてしまいました。
続いて露天。ポリバスのような物をそのまま持ってきただけの、シンプルな物です。
開放感が抜群で、抜群すぎるせいか、向かいの畑から見えてしまうのではと、少し心配になるほどです。一応目隠しはされていますけどね。
お湯は内湯と同じ源泉で、ここにもホタテが健在。ホタテに対する強い拘りを感じます。
ただ、お湯はぬるく、かなりなまっています。使う時だけ張りなおすと言う事かな?
内湯の良い印象そのままで帰りたかったので、浸からずにその場を後にしました。
なかなか来る機会が無いところですが、立ち寄る事が出来てよかったです。
地元の方たちの大切な憩いの場をお借り出来て、ただただ、感謝の一言です。
現在は部外者に開放されていない・・・?
ちゃんと声を掛けて入れば問題無さそうな気もしますけど、利用する際は、地元の方たちのお風呂をお借りすると言う意識を持って、マナー良く入浴するようにお願いいたします。
(なお、当HPでは、部外者の立ち寄れない所は伏字を原則としていますが、桧原塾に関しては、NHKのふだん着の温泉でも放映され、また、ネットでの露出も多いので、そのまま出しました。問題がある場合は後日修正するかも知れません。)
2008-8/23
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