単純鉄冷鋼泉
(あぶくま保養センター)
Na+ = 3.3 / K+ = 1 / Mg++ = 1.7 / Ca++ = 4.7
Al+++ = 1.1 / Fe++ = 24.6 / Fe+++ = 1.3
Cl- = 7 / Br- = 1.4 / I- = 0.4 / SO4– = 15
HCO3- = 56.4 / H2SiO3 = 27.3 / HBO2 = 0.9
CO2 = 20.2 / 成分総計 = 166.8mg
福島県田村市船引町要田字宮前3
0247-62-6381
男女別内湯
500円
10:30 – 20:00
磐越東線の要田駅って所から比較的近くにある温泉です。
友人の案内でたどり着いたので、いまいちどこにあるのかよく分かりませんでしたが、妙に閑散としたところにあります。
すぐ目の前に線路があり、電車が走っているので、電車好きな人にはたまらないロケーションをしていると言えるかも知れません。
ちなみに、施設の前には、温泉神社でしょうか、鳥居がありました。鳥居の先には御社があるのですが、この御社まで行く道のりが激しく険しいです。
傾斜60度くらいありそうな、断崖絶壁で、登山スキルが無いとお参り出来ないような感じです。
うーん・・・なんだってこんな急な傾斜しているかなぁ。
さて、内部。保養センターと言う名前の通り、日帰りのみの施設かと思いきや、宿泊も出来るようで、ちょっとビックリ。
基本的に立ち寄り客がほとんどって感じの施設で、受付でお金を払って中に入ります。
お風呂は内湯のみで、もちろん男女別。とても小ぢんまりとした浴室で、入って右手側に湯船、左手側に洗い場があります。
まるで共同浴場のような小さな造りをしていますが、源泉温度が低い冷鉱泉だそうですので、仕方がないかな。
もちろん加温されています。
お湯の温度は少し高めで44度はあるでしょうか。しばらく誰も入っていなかったのか、透明のお湯でしたが、湯底に赤い湯花が沈殿しています。
入ってかき混ぜると赤茶色の湯花がぱっと舞い、うっすらと濁るお湯が完成します。
肌ざわりはペタペタ系。ほんのり金気臭がする物で、芒硝っぽいビリビリする感触もありましたが、たぶんこれは単にお湯が熱めだったからかな・・・?
お湯からあがると少しだけしっとり感が残るので芒硝泉とは特徴が異なりますが、浴後の爽やかさはそれに近いものがあります。
沸かしだからとあまり期待は寄せていませんでしたが、結構良いです。
ただ、残念ながら循環されており、湯口からドバドバと溢れる源泉は沸かしたてとはいかない様子です。
しかし、幸いにして塩素臭はしません。鉱泉と言う元から背負ったハンデを感じさせない、とても気持が良いお湯です。
沢山の人が入った後だとどうかわかりませんが、私が入浴した時の感想は、とても鮮度が良く感じました。
友人に案内されるまま立ち寄ったお湯でしたが、いやぁ、良いじゃないですか!
これ以上規模を大きくしてしまうと、このお湯の味わいも変わってしまう事でしょうね。
是非とも、今のまま、鮮度が良いお湯を提供し続けて欲しいと、願ってやまない一湯でした。
2008-11/9
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