酸性・含鉄・硫黄-アルミニウ ム-硫酸塩・塩化物温泉
(堺屋2号源泉) 49.5度 / ph1.4 / H2.8.6
H+ = 40.1 / Na+ = 64.7 / K+ = 58.2 / Mg++ = 68.4
Ca++ = 119.4 / Al+++ = 256.9 / Mn++ = 3.2 / Fe++ = 80.7
F- = 27.5 / Cl- = 766 / Br- = 1.1 / HSO4- = 2635
SO4- = 1956 / H2SiO3 = 214.9 / HBO2 = 11.6
CO2 = 471.3 / H2S = 11.8 / 蒸発残留物 = 3473mg
山形県山形市蔵王温泉8
023-694-9322
男女別内湯
手形使用につき不明
10:00 – 14:00
上湯共同浴場の目の前、山形屋旅館の並びにあります。
以前一度立ち寄りをしようと思い、玄関先で人を呼んでみたのですが、旅館の方がどなたも出て来なくて諦めた事があります。
今回はスキーシーズン真っ盛り、蔵王温泉もかき入れ時です。きっと誰か居るだろうと思い、再チャレンジしてみました。
・・・が、相変わらずの閑古鳥。誰も居ません。
もしかしたら経営状態危ないんじゃないだろうか。
そんな不安を感じつつ「ごめんくださーい!」と声を張り上げてみたところ、やっと中から人が出てきてくれました。
話を伺うと、どうやら山形屋隣の入り口は裏口らしく、表玄関は反対側にあるのだそうな。
通りで人気が無いわけです。納得!
ぐるりと建物の裏手(実際は正面)に周ってみたところ、ちゃんと立派な玄関があり、早く到着して荷物を預けるスキーヤーや、チェックアウトをするお客さんなどで、ちゃんと賑わっていました。
さて、肝心のお風呂。案内に従って進むと、男女別の内湯がありました。
旅館の規模からすると相応の広さをしたもので、洗い場数人分と、湯船がひとつ。広々としたもので、15人くらいゆったりと入る事が出来そうです。
白濁のお湯がなみなみと張られており、オーバーフローが洗い場に流れ去っていました。
お湯は少し熱めにも感じる、44度程のものです。湯口からは源泉がザブ
ザブと注がれており、こちらは熱すぎて素手で触る事が出来ないほどのもの。
恐らく非加熱と思われ、強い硫黄臭を放つとても濃い印象を受けるものです。
湯口付近に陣取ると、温泉の成分がガンガン体の芯に沁み込んでくるようで、非常に入り応えがあります。
私は、狭い湯船に大量掛け流しが好きなのですが、泉質によっては、それをされてしまうと熱すぎて入る事が出来なくなってしまうので、一長一短なのです。
ただ、ここ堺屋旅館さんに限っては、湯船が広いゆえに熱いまま大量掛け流しが出来ると言うわけで、こう言うお湯の使い方も悪くないと実感しました。
さて、一通り堪能した後で、帰ろうかと思った時。館内の案内板に「源泉風呂」なる文字を発見。
どうやらこの大浴場以外にもお風呂があったみたいです。
まぁ、館内の離れた場所に幾つものお風呂があるのは珍しい事でもないのですが・・・
「源泉風呂」なんて、名前に惹かれるじゃありませんか!
是非とも覗いてみようと、案内に従って館内奥に進んでみたのですが、これがまた歩くこと・・・
階段を昇ったり降りたりで、まるで迷路。そろそろ帰り方が分からなくなるぞと思った頃に、やっとお風呂に辿り着きました。
どうやらココは、先ほど私が間違えて入った裏口の近くらしく、旧館にあるお風呂のようです。
人気が無く、シンと静まり返った薄暗い一角に、家族風呂かと疑わんばかりに小さな浴室がポツンとありました。
まさに、館内にある秘湯って感じで、辿り着いた時は感動で軽く身震いしてしまいました。
男女別に分かれた浴室は、とても狭いものです。見知らぬ人と一緒に入るには息苦しさを感じるであろう広さで、源泉風呂と名前が付くとおり、お湯がザブザブと注がれています。
源泉は大浴場と同じ独自のもの。湯船が小さいので鮮度は抜群に良さそうです。
さて入るぞと思い、掛け湯をしてみたところ・・・
熱い!熱すぎます!思わず温度計を入れて測ってみたところ、52度あります。
幾ら鮮度が良くても人には限界温度と言うものがある訳で・・・
断腸の思いで加水し、48度程度まで下げてから入浴しました。
いや~・・・ビリビリ来ます!体中を無数の針で刺されるような刺激!強烈です。
鮮度?きっと良いに違い無い!とにかく熱い!小さな湯船からザバーっと
お湯が溢れるのを眺めながら、普段であれば喜びに浸る私ですが、今は早くお湯の波が収まって静かな状態になって欲しい。
しかし、湯口からドバドバ注がれる源泉のせいで、浴槽内は絶えず渦を巻いているような状態。
お湯が落ち着くどころか、かき回され続けた挙句、折角落とした温度もみるみる上昇していってしまい、1分程度で耐え切れずに飛び出してしまいました。
その後は細々と掛け湯しながらお湯の香りを楽しんだのですが・・・
もう一度飛び込む気にはなれず。
とっても気に入ったけど、私のような加水する事に抵抗がある人は、ちょっと辛い思いをするかも知れませんね。
やっと入る事が出来た堺屋旅館。源泉ドバドバ掛け流しで適温な大浴場といい、熱湯で悶え苦しんだ風情タップリな源泉風呂といい、とても素敵なお湯を堪能することが出来ました。
ココは私の蔵王湯巡りの中でもトップランクに位置する素晴らしい一湯です。
湯巡りの際は是非とも外さず立ち寄って欲しいですね!オススメです!
2007-3/11
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