
酸性・含鉄・硫黄-アルミニウ ム-硫酸塩・塩化物温泉
(蛇荒川洞門源泉) 57.7度 / ph1.5
H+ = 31.8 / Na+ = 26.2 / K+ = 16.1 / Mg++ = 26.8
Ca++ = 66.5 / Al+++ = 95.3 / Fe++ = 24.1 / Mn++ = 1.2
F- = 14.7 / Cl- = 448.2 / HSO4- = 1258 / SO4– = 1181
H2SiO3 = 205.1 / H2SO4 = 100.4 / CO2 = 551.1 / H2S = 12.8
成分総計 = 4079mg
山形県山形市蔵王温泉29
023-694-9226
男女別内湯
300円
下湯共同浴場のすぐ裏手に位置する旅館です。
遅い時間でも日帰り入浴を受け付けてくださる、とても有り難い旅館です。
夜の8時過ぎに訪れたにも関わらず、女将さんが笑顔でとても親切に対応して下さいました。
私が持参していた桶を見て、「あら、ご用意良いわね」「どちらかにお泊りなの?」など、ホンワカした会話を二言三言交わしました。
さて、お風呂ですが、男女別の内湯があります。
お湯はこの直前に訪れた三浦屋旅館と同じ、蛇荒川洞門源泉で、乳白色に濁ったお湯が5~6人入れる湯船に満たされていました。
洗い場が数人分と、湯船があるだけの、とてもシンプルなものではありますが、充満する硫黄臭が実に心地よく、思わず嬉しくなってしまう造りです。
浴感は、源泉が同じと言うだけあって、三浦屋と同じような印象です。
お湯にとっぷり浸かると、優しい硫黄臭に体全体が包み込まれ、たまらなく幸せな気分です。
三浦屋よりも少しだけ熱い、ほぼ適温のお湯で、浴槽が大きい事もあって注がれる湯量はこちらの方が多いです。
鮮度的な話をすると、新湯投入量と浴槽サイズのバランスで、どちらも多少の劣化が見られます。
ただ、三浦屋のレポでも少し触れましたが、激熱の鮮度良いお湯が常に良いかと言うと、そうではありません。
適度に劣化したお陰で、攻撃的な角が取れ、柔らかく丸みを帯び、とても優しい印象を受ける絶妙に気持ちが良いものです。
夕食後やお休み前に入りたい名湯だと感じました。
「ん~・・・このままお湯に溶けてしまっても良いなぁ。」
そんな事をボーっと考えながらお湯に浸かった後、洗い場でトドになったのですが、不覚にも吸い込まれるように眠ってしまいました。
宿泊していない宿の内湯で寝てしまったのは、私にとって初めての経験かも知れません。
5分程度でハッと気付き、すぐに起きたのですが、一瞬どれくらい寝てしまったのか全然分からず、女湯で入浴中の紅鮭に「おーい、あれからどれくらい時間たったぁ!?」なんて、間抜けな事を聞いてしまいました。
優しいお湯で、私を眠りに誘う、魔性のお湯。
ここはとっても気に入りました。
お風呂をお借りした翌日、お宿の前を通りがかった際、宿泊客をとても丁寧にお見送りする女将さんを見かけました。
見送りが終わった後に「昨日はどうも」と言うと、素敵な笑顔でご挨拶して下さいました。
機会を見つけ、また再訪してみたい一湯となりました。
PS.
貴重な居眠り経験をさせて頂いたので、本来4であるべき★の数を、このページだけ0.5UP
しておきます。(笑)
2006-9/16 - 初訪問時のレポート
コメント