山形県肘折温泉

若松屋村井六助 (肘折温泉) ★4.5

ナトリウム-塩化物・炭酸水素 塩泉
(村井源泉) 43度 / ph6.2 / H1.7.10 / 掘削自噴
Na+ = 469.4 / Mg++ = 14.6 / Ca++ = 40.9 / K+ = 27
Li+ = 1.3 / Cl- = 454.6 / SO4– = 112.9 / Br- = 0.8
HCO3- = 598.2 / H2SiO3 = 110.4 / HBO3 = 21.3
CO2 = 632.2 / 溶存物質 = 1853mg

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(組合2号、3号源泉 混合)

山形県最上郡大蔵村大字南山496
0233-76-2031
男女別内湯 ・ 貸切風呂
300円

肘折温泉街の中心、以前宿泊した事がある三春屋の向かいに位置する老舗旅館です。
独自源泉を所有しており、三春屋では借りる事が出来なかった共同浴場のカードキーを使わせて頂けるとの事で、宿泊で利用してまいりました。
ちなみにここ、2006年〆の一湯です。なんと、2006年は延べで604箇所も温泉に入ったわけですね。我ながら飽きもせずに・・・よく頑張ったと思います。(笑)

とても大きなお宿で、新館と旧館があります。それぞれ繋がっており、どちらも館内で移動する事が可能。
お風呂は新館に男女別大浴場と貸切風呂、旧館にも男女別浴場があり、館内でちょっとした湯巡りが出来るようになっていました。

まず最初に入ったのは、旧館の内湯です。薄暗い廊下を抜けた先にあり、気が付かずにチェックアウトしてしまう人も多そうです。
利用者も殆どいなそうな感じですが、しっかりお湯が張られていて安心しました。
かなり古びた感じのする浴室ですが、結構広く、湯船が10人以上ゆったりと寛げそうな大きさがあります。
お湯は黄土色に濁る共有源泉が引かれており、結構熱め。金気臭がツンと鼻をつくとても気持ちが良いお湯です。
ガッツリ入り応えがあり、体が芯から温まるものですが、浴後感はサラリと癖が無く、汗がベタベタと残りません。
いかにも肘折温泉的なサッパリするお湯で、とても気に入りました。
ちなみに、私が入る前に別館の内湯を利用したと言う別のお客さんと話をしましたが、その方が入った時は余りに熱すぎてそのままでは入れず、加水をしたのだそうです。
本当に利用者が少ないんですね。ある意味穴場的?

続いて、新館のお風呂。まずは男女別内湯です。
こちらは比較的新しく綺麗なお風呂で、旧館のような湯治場風の様子はありません。
お湯はこちらも共有源泉らしく、うっすら濁るものがオーバーフローしていました。
申し分無く良いお湯なのですが、旧館に比べると適温で、特徴に欠けるといえばそんな感じです。
普通に入る分には充分気持ちが良いですね。浴後感は素晴らしいものがあります。

そして最後に、若松屋に来て入らずに帰る事は出来ない、貸切風呂です。
こちらには独自源泉「幸の湯」が使用されています。
貸切風呂だけあってとても狭いもので、もし見ず知らずの人と2人で入るとちょっと気まずい思いをする広さです。
さて、お湯ですが、無色透明で、肘折にしては少し温めの41度ほど。
湯量豊富で、洗い場一面にお湯が溢れています。
お湯の感触はと言うと、ほんのり金気臭と炭酸臭が混ざるもので、肌触りはシットリする印象。
浴後感が非常によく、お湯からあがるとさっと汗が引いてベタつきがありません。
他の方のレポートでは泡つきがあるとかかれている事もありましたが、私の時は泡つきありません。
それだけはちょっと残念でしたが・・・
ただ、鮮度は抜群!温い事もあり、いつまでも入っていられそうな心地よさです。
なんと言っても、格別なのはトドになった時ですね。洗い場一面にお湯が流れ去るので、背中がポカポカでそのまま寝込んでしまいそうになりました。

ちなみに、旅館自体の話をすると、リーズナブルな金額で泊まれる割にはなかなか立派な旅館です。
お食事は隣のお部屋を個室のように貸し切る形になり、ゆっくり落ち着いて頂くことが出来ます。
宿泊したのが大晦日と言う事もあって、夜食に年越し蕎麦、朝食はお雑煮と御節料理でした。
なんだかちょっと嬉しくなりますね。

年末年始、御節を作って自宅でゆっくりと言うのもいかにも日本的な正月でいいですが、旅館に泊まって全部至れり尽せりと言うのは贅沢の極みですね。
私が将来家族を持ったら、年末年始温泉旅館で過ごすことを定例行事にしようかと思ってみたりみなかったり・・・(笑)

サービス良し、お湯良し、金額安いと、三拍子揃った素敵な一湯です。
とても気に入りました。肘折温泉に宿泊を考えている方がいれば、胸を張ってオススメできますね!

2006-12/31

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