単純温泉
(湯澤屋1号源泉) 53.9度 / ph7.7 / H16.11.1
Na+ = 121.1 / K+ = 2.9 / Ca++ = 103.1 / Mg++ = 0.4
Cl- = 33.5 / F- = 1.9 / I- = 0.4 / SO4– = 457.4
HCO3- = 22.8 / H2SiO3 = 55.9 / HBO2 = 3.9 / CO2 = 0.9
成分総計 = 803.2mg
山形県最上郡最上町大字富澤854-1
0233-45-2201
男女別内湯
500円 (湯めぐり手形 シール2枚)
10:00 – 16:00
私に芒硝泉の素晴らしさを教えてくれた、赤倉温泉。MT泉の原点とも言える所で、近くに来たら必ず立ち寄るようにしています。
一度に全部入り尽くしてしまうと、来る楽しみが半減してしまうような気がして、この赤倉温泉に限っては、1回の訪問で沢山回らない事を私個人のルールにしています。
今回立ち寄ったのは2軒。その中の一軒がここ、湯澤屋さんです。
共同浴場「村の湯」のすぐ隣にある、比較的大きなお宿でした。
さて、中に入り、フロントの女将さんに「湯巡りしています。立ち寄り入浴したいのですが・・・」
と話し掛けたら、「湯巡り手形はお持ちですか?」と聞かれました。
ハテ、手形?あぁ、そう言えば、鳴子でやっていた湯巡り手形を、赤倉や瀬見でも使える事を思い出しました。
持っていないと言うと、「手形の方がお得ですよ。」「ココで買って行かれますか?」と、親切にご案内して下さいました。
恐縮です。ご厚意に甘えて手形を購入しました。鳴子では散々買っている湯巡り手形ですが、瀬見で購入したのは初めてです。
お風呂は、フロントからは通りをはさんだ向かい側にあり、一旦地下に降りて通路を歩き、階段を登った先にあります。
途中に天井の低いトンネルがあり、雰囲気が奥津温泉の「東和楼」や福渡温泉の「和泉屋」のようです。
トンネルの手前には卓球が出来るスペースがあり、若いカップルが浴衣で卓球を楽しんでいました。
最近ではあまり見かけなくなった光景です。なんだかほのぼのですね。
たどり着いたお風呂は、内湯のみです。男女別で、この日の男湯は岩風呂になっていました。どうやら日にちで男湯と女湯を入れ替えているようです。
寒い時期のため、浴室内は湯気で霞んで見えますが、なかなか広いです。
浴室に入って左手側に少し降りると、洗い場と大きめな湯船がありました。
さてそのお湯。無色透明で、ピュアな芒硝臭が漂う、ピュアな芒硝泉です。
掛け湯すると肌がビリビリ来ます。最初は熱く感じるお湯ですが、浸かってみると、たいした事無く、43度くらいです。
お湯に身を沈めると思わずふぅっとため息が出ます。気持ちよさに自然と笑みがこぼれます。
赤倉のお湯があったからこそ、今の芒硝泉好きな私があるのです。
湯口からはピュアな芒硝泉がドボドボと注がれており、洗い場に盛大に流れ去っています。
鮮度も良く、どう見ても掛け流しです。大きな湯船でも全然劣化している印象がありません。
ふと、湯船の一角を見ると、「湯澤屋2号源泉」と書かれた石碑のような物がありました。
普通の人がコレ見てもなんのコッチャな訳で、芭蕉の句でも書いて置いていた方が良いような気もしますが、お湯への自信の表れでしょうね。
温泉マニア的には素敵な石碑で、またしてもニヤニヤしてしまいました。
ちなみに、この岩風呂にはもう一個、上段にも湯船があります。岩に囲まれて、まさしく洞窟のような物です。
ここのお湯も同じく芒硝泉ですが、温度がちょっと温め。芒硝泉はきりっと熱めくらいが気持ち良いので、少しだけ入って出てしまいました。
ただ、少しだけ気になったのが、その洞窟風呂の奥にある、源泉湯溜まりです。
鳴子の滝嶋のような感じで、熱い源泉がそこに汲み置かれています。
とても入れる温度ではありませんので、眺めるだけですが、とっても良い芒硝臭がしていたのが気になりました。
赤倉温泉のお湯はやっぱ良いなぁ~
そんな事を、今更ながら改めて感じる事が出来た、素敵な一湯でした。
2009-1/1
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