ナトリウム-塩化物泉
(源泉名:黄金川温泉) 43.7度 / ph7.0
Na+ = 3143 / K+ = 46.8 / Mg++ = 78.6 / Ca++ = 278.9
Fe++ = 2.2 / Fe+++ = 2.7 / Zn++ = 1.2
Cl- = 5096 / SO4– = 420.9 / NCO2- = 117.1
H2SiO3 = 44.8 / HBO2 = 106.5 / CO2 = 113.5
成分総量 9347.1mg
宮城県刈田郡蔵王町宮字中野129
0224-32-3960
男女別内湯
300円
9:00 – 20:00
東北自動車道、蔵王パーキングエリアのすぐ近くにある温泉施設です。
ゲートボール場やカラオケ施設が併設されており、多くのお年寄りが集まっていました。
それもそのはず、ここの正式名称は「老人憩いの家」となっており、公共系の老人福祉センターなんですね。
そのうえ、地元の方は格安で利用出来ることが出来るので、ご老人方が集まるのも至極納得です。
ほとんど地元老人専用のような様相を呈しているこの施設ですが、一般客でもちゃんと利用出来るので嬉しい限りです。
入浴料は、地元の方より僅かに高い300円。それでも関東にある施設では考えられない程の割安価格ですね。
さて、脱衣所ですが、入っていきなり度肝を抜かれました。お年寄りが鮨詰め状態で、殆どの皆さんが半裸状態。
ギョっとする光景です。決して広くない脱衣所に、20人はいたのではないでしょうか。
どうやら理由は、脱衣所に設置されている椅子で、皆さんこの椅子に座って汗が引くまで休憩されているため大混雑になってしまうのです。
ヘタに動くとロッカーの扉や腕が当たってしまいそうで、周囲に気を使い、恐縮しながら服を脱ぎました。こんな経験は初めてです。
で、やっとこさ脱衣所を抜け、浴室に入る。凄いイモ洗いかと覚悟していましたが、思いのほかスペースがありホッと一安心しました。
それでも15人ほどはいたでしょうか、お爺ちゃんてんこ盛りでとても大盛況です。
浴室内には湯船が一つと、洗い場が数人分。湯船は10人以上ゆったり入れる大きさのもので、黄土色に濁ったお湯が並々と張られていました。
結構熱めなお湯で、湯口からはザブザブと新湯が注がれています。湯口のお湯を舐めてみると強い塩分と鉄味を感じる、とても濃い食塩泉で、何だか
味噌汁のような旨みも感じます。
これに野菜やら肉を入れて鍋にしたらそれなりに食えるのでは無いかとアホな事が頭によぎる・・・
肌触りはペタペタしっとりする感じで、お湯の熱さと泉質のせいで、入ってすぐに体中から汗が噴出しました。
これは気持ちが良いです!ただ、強い泉質のため、とてもではないですが長時間入る事は無理そうです。
湯上りもポカポカ感はずっと続き、暫くの間汗が引かずに少し困りました。
ご老人方が半裸のまま脱衣所にタムロしていたのも少し納得ですね。
宮城南部の湯巡りをする際は是非とも立ち寄って頂きたいオススメの一湯です。
こんな素晴らしいお湯に毎日入れる地元のお爺ちゃん達がウラヤマシイですね。
2006-3/12
コメント