宮城県川渡温泉

沼倉旅館 (川渡温泉) ★4.0

含硫黄-ナトリウム-炭酸水素 塩・硫酸塩泉
(沼倉の湯) 55.8度 / ph6.7
Na+ = 207.4 / K+ = 9 / Ca++ = 41.3 / Mg++ = 7.8
NH4+ = 1.4 / Cl- = 35.9 / HS- = 8.1 / SO4– = 160.6
HCO3- = 500 / H2SiO3 = 192.1 / HBO2 = 3.6
CO2 = 38.5 / H2S = 18.4 / 溶存物質総量 = 1170.3mg

宮城県大崎市鳴子温泉字川渡38-1
0229-84-7253
男女別内湯
700円 (湯めぐり手形 3枚)
10:00 – 20:00

川渡温泉の一角にある旅館です。
最近リニューアルされたのでしょうか、なかなかお洒落なお宿です。
ちなみに、玄関先に源泉が沸いているようですね。「源泉」と書かれた小屋があったので思わず笑ってしまいました。
内部もとってもお洒落な感じのところです。鳴子温泉郷にあるお宿は、どこも鄙びていて湯治色が濃い所ばかりをイメージしてしまいますが、全然違うのでちょっと驚きです。

お風呂は内湯のみです。
他所のページなどを見るとなかなか渋い浴室なんかが紹介されておりますが、その頃からリニューアルされており、なかなか良い造りになっています。
そこそこ広い浴室で、手前に洗い場、奥に湯船があります。湯船の更に先は大きなガラス張りになっており、そこから庭園を望むことができます。
折りしも雪の降る日でしたので、雪見風呂を楽しむ事が出来ました。露天風呂も良いですが、内湯から見る雪も寒くなくて良いですね!

さて、肝心のお湯の方。湯船は左右2つに分かれています。湯口は右側にあり、左側は右側と中で繋がっている寝湯になっており、温いです。
まずは右側へ入る。薄暗かったので色は分からないのですが、恐らく鶯色と思われ、濁っています。
適温のお湯で、川渡らしい、優しい硫黄臭と粘土臭のようなものが混じる、いかにも温泉に浸かっていると言う気分になれる気持ちが良い物です。
湯口からは熱めのお湯がトロトロと注がれています。
浴槽全体に対する新湯投入量はあまり多くは無い印象で、鮮度はそこそこでしたが、その代わりお湯が良い具合に揉まれて柔らかくなっているような印象を受けます。

続いて左側の寝湯。とりあえず浸かってみました。温いです。36度くらいでしょうか。
当然お湯の印象も右側ほど良くはありません。
寝湯なので湯底が浅く、体を倒すとプカプカと浮いているような感じになり、少し安定感に欠きます。
鮮度重視の私からすれば、「フン、こんなもの!」なのですが・・・不覚にも大変気に入ってしまいました。
まず、温いので、幾らでも浸かっている事が出来るのです。全身で硫黄のお湯に優しく包まれている感触が実に素晴らしい!
更に嬉しいのは、ガラス越しに見える雪景色。ボーっと眺めていると飽きる事を知りません。
思わずウトウトしながら、寝湯で長い時間を費やしてしまいました。

川渡のベストチョイスとは言いませんが、とても良かったです。
鄙びたお宿が多い中で、綺麗なお宿に泊まりたいと言う方にはオススメ出来ると思います。

2007-12/31

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