弱食塩泉
(神滝3号) 64.4度 / ph6.64 / S51.11.4
Na+ = 407.5 / K+ = 57.83 / Ca++ = 83.88 / Mg++ = 10.29
Fe++ = 1.788 / Cl- = 810.8 / SO4– = 34.34 / HCO3- = 96.74
H2SiO3 = 271.9 / HBO2 = 64.97 / CO2 = 58.15
宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字上蟹沢19-1
0229-83-2133
内湯 × 2
500円 (手形2枚)
10:00 – 17:00
一応鬼首温泉の一部だそうです。鬼首の間欠泉へ行く途中にある、民家のようなとても鄙びたお宿です。
とても素朴で、なんだか里帰りをしたような気分で、不思議と落ち着ける造りです。
なんと、玄関先の天井に、ツバメの巣があるではありませんか。それも沢山!
毎年ツバメが帰ってくるのだそうで、玄関を開けて、好きなように行き来させているみたいですね。
私が訪れた年末は季節的にツバメがおらず、空き家状態でしたが、暖かくなったら戻ってくるのでしょうね。
さて、お風呂。風情溢れる廊下を歩いた先にあります。
プレハブのような簡素な造りの湯小屋で、浴室は2箇所。男女別かと思いきや、別にどちらがどうとか言う区別が無いようで、「好きに入っていいよ」との事。
とりあえず、奥の方に入る事にしました。
浴室内はシンプルそのもので、まるで共同浴場と言った感じの造りをしています。
コンクリート湯船がひとつあるだけ。勿論掛け流しで、お湯がザバザバと注がれており、溢れたお湯は気持ちよくオーバーフローしています。
お湯は無色透明。ちょっと熱めです。どうやら塩化物泉のようで、掛け湯をすると、ほんのり潮臭と温泉臭が鼻先をくすぐります。
体をお湯に沈めると、キモチイイー!
なんて事はない、結構どこにでもありそうな、薄い食塩泉なのですが、肌触りがとても柔らかく、何ともいえない心地よさがあるのです。
湯口のお湯を口に含むと、僅かな塩分と、これまたほんの僅かなダシ味のような金気味かします。強い特徴は無いものの、良いお湯です。
それにしても湯底がツルツルと滑ります。ナンだろうと思って見てみたところ、クッキリと自分の足跡が残っていました。
どうやら、成分が湯底に沈殿して、それが滑っていたようです。
試しに文字を書いてみると、クッキリと残ります。これは面白い。
かき混ぜてみると、茶湯花が舞い、即席濁り湯が出来上がりました。
ここのお湯は気持ちが良いなぁ~!
すっかり気に入ってしまいました。
鳴子には個性的過ぎるお湯が沢山あり、それらと並べると、何の変哲も無くてインパクトに欠ける物ですが、分かる人には分かって貰える筈の、密かな名湯です。
強烈なお湯に飽きたら是非立ち寄って欲しいと思った一湯です。
2007-12/29
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