単純硫黄泉
(大深温泉) 77.1度 / ph5.8
Na+ = 2.7 / Mg++ = 1.7 / Ca++ = 5.4
HS- = 0.7 / S2O3– = 8.8 / SO4– = 9.4
H2SiO3 = 30 / CO2 = 41.1 / H2S = 12.6
成分総計 = 121.8mg
秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
0186-31-2551
男女別内湯
450円
7:00 – 18:00 (あまり明確では無さそうです)
ふけの湯の近くにある大深温泉に行って参りました。
ちなみにこの温泉、冬季は雪に埋もれてしまう為、閉鎖されてしまいます。
今年のGWにふけの湯へ立ち寄り、その際に大深温泉にも入ろうと試みましたが、残念ながらまだ営業されていませんでした。
今回は念願叶ってやっとリベンジを果たす事が出来たといった具合です。
施設は、簡単な受付小屋と、オンドル宿泊棟が数棟、共同浴場のような離れの浴場などがポツリポツリと立ち並んでいます。
八幡平の原風景とも言えるような、とてもシンプルで秘湯の湯治温泉風情を色濃く残しており、どこか昔懐かしい癒される雰囲気を醸し出しています。
立派な施設が出来上がってしまった後生掛温泉やふけの湯と比較すると、取り残されてしまった感じが否めませんが、それがまたとっても良い感じでグッときます。
宿泊も出来るみたいですが、所謂湯治宿ですので、オンドル大部屋での自炊しか受け付けていないみたいですね。
さて、お目当てのお風呂ですが、前述の通り、共同浴場のような内湯が男女別にそれぞれ一つあるだけです。
浴室には中央に湯船がポツンと一つありました。
雑然と桶などが置かれており、勝手に使え状態です。まさしくこれは共同浴場の造りそのまんまです。シャワーなんて無粋なものは、ここにはありません。
あるのはお湯だけって感じで、非常に潔く、私はこう言う造りは大好きなのです。
さて、肝心のお湯ですが、僅かに青白濁した、比較的透明度が高いお湯が張られています。
ちょっと温めに調整されており、臭いからも苦味が伝わってくる、結構強い硫黄臭が漂っていました。肌触りは不思議とツルツルします。
温いので、幾ら入っていても疲れず、じっくりと長湯出来そうな感じです。
湯口からはかなり熱めなお湯が注がれており、その脇には冷水で常時加水されていました。この湯口、途中にブロックがあります。
それを傾ける事でお湯の一部を浴槽に注がず、洗い場に捨てる事が出来るようになっていました。何ともモッタイナイ・・・
冷水の水量を調整できるので、お湯を一切捨てず、浴槽内を適温に保つように冷水も調整し、大量掛け流し状態にして入浴を楽しみました。
至福の一時です。
加水がどうだとか、そんな事を気にする事が馬鹿馬鹿しく思えてきます。
気持ち良いものは、理屈ぬきで気持ちが良いんですね。
雰囲気良し、お湯良しで、気がついたら随分と長湯してしまいました。
本当はもっとゆっくりしていたかったのですが、このままいたら今日宿泊するお宿に間に合わなくなってしまいますので・・・
泣く泣くその場を後に。
冬季閉鎖機関が長く、いける時期が限られてしまうのが難点ですが、ココは是非とも、万難を拝してでも再訪したいと思いました。
近くに立ち寄る際は、是非とも訪れてみて欲しい一湯です。
この大深温泉が、後生掛やふけの湯のように、俗化される事無く、このままの姿で残っていてくれる事を、切に望みます。
2006-8/19
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