岩手県

やけいし館(焼石岳温泉)★4.5

ナトリウム-塩化物泉・炭酸水 素塩泉
(焼石岳温泉 ヒメカ湯新源泉)
69.5度 / ph7.8 / H12.8.28
Na+ = 6770 / K+ = 125 / Mg++ = 20.4 / Ca++ = 33.7
Nh4+ = 15.6 / Cl- = 6118 / HCO3- = 5902 / SO4– = 31.3
HS- = 0.3 / CO3– = 658.3 / Br- = 12.9 / H2SiO3 = 10
HBO2 = 371.2 / CO2 = 156.7 / 成分総計 = 20220mg

岩手県奥州市胆沢区若柳字天沢18
0735-42-0074
男女別内湯
400円
6:00 – 24:00

以前立ち寄った事のある「ひめかゆ」の少し先にあるB&B形式のセンター系宿泊施設です。
温泉を引いており、立ち寄り入浴をする事も出来ます。
ただ、立ち寄り湯に関しては手前にあるひめかゆの方が人気あり、利用者の殆どがそちらに流れてしまうようで、こちらはとても閑散としています。

さて、お風呂は内湯のみで、男女別に分かれています。
施設自体は手入れされていてなかなか綺麗。結構大きな建物で、駐車場にも沢山停める事が出来るのですが、不釣合いな程に小さな浴室で、まるで共同浴場のようです。
脱衣所も3人同時に利用すると身動きが取れなくなってしまうような狭さ。
しかもなんとこの脱衣所、トイレと一体型なのですね!
なんと言う省スペース設計でしょうか。というか、脱衣所と浴室が一体なのは良く見かけますが、脱衣所とトイレが一体型なんて初めてみました。
正直なところ、これはチョット嫌です。(笑)

で、浴室。前述の通り、共同浴場サイズです。洗い場があって、カランが数人分。湯船は畳3枚分くらいのものがひとつあるだけです。
薄っすら茶褐色のお湯で、透明度はありますが、色の濃さから湯底は辛うじて見える程度になっていました。

肝心のお湯の感触ですが、ツルツルして気持ちが良いです。少し熱めで、力強い入り心地もなかなか。
最大の特徴は、お湯の臭い。浴槽内のお湯を嗅ぐと、ほんのりモール臭とアブラ臭、湯口で嗅ぐと、それに強い硫黄臭が加わり、とても素晴らしいものです。

喜連川の第二浴場のお湯によく似ている感じがします。
湯口からは熱めのお湯が注がれており、これを口に含んでみたところ、塩味と硫黄味が混ざる、とても濃いものです。
味の印象も喜連川第二浴場に酷似している印象。
初めて来る所なのに、何だかいつも入っているお湯なような、妙な安心感を覚えてしまいました。

ちなみに、源泉温度が熱いので、加水している模様。ただ、湯口から注がれている熱湯からすると、殆ど加水の影響はなさそうです。
加えて、塩素を投入している旨も書かれていましたが、不快な塩素臭や塩素によるチクチクした肌触りはありませんでした。

利用者が少ないせいもあってか、鮮度が非常に良く、とても気に入りました。
この狭い浴室がごった返すのは考えにくいですが・・・
いつ来てもゆっくり入る事が出来れば良いと思いつつ、経営不振で閉鎖されない事を祈るばかりです。
ひめかゆばかりに行かず、たまにはこちらも思い出してあげて欲しい一湯です。

2007-5/13

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