アルカリ性単純温泉
(大沢の湯)
51.3度 / ph9.2 / H5.7.30
Na+ = 181.8 / Cl- = 60.8 / SO4– = 204.8
HCO3– = 92.9 / CO3– = 12.3 / H2SiO3 = 27.2
H2S = 0.1 / 成分総計 = 680.6mg
岩手県花巻市湯口字大沢181
0198-25-2021
男女別内湯 × 沢山 / 混浴露天
500円
9:00 – 19:00
鉛温泉などがある花巻温泉郷にある温泉のひとつで、湯治宿として結構有名な所です。
自炊部での宿泊が安く、以前から泊まってみたいと思っていた所なのですが、遂に行く機会を得ました。
ちなみに、今回はとあるオメデタイ集まりで宿泊したので、自炊部では無く、旅館部の「菊水館」に一泊です。
勿論2食付きで、お値段は10000円ちょっとです。
大沢温泉で私が期待していた「安さ」は全くありませんでしたが、お風呂は旅館部に泊まっても自炊部に泊まっても、一部(山水閣宿泊者のみ入れる「山水の湯」や、貸切風呂)を除いて同じ所に入れますので、館内で湯巡りをしっかりと楽しんでくる事が出来ました。
まずは、大沢温泉名物の露天風呂、大沢の湯。
菊水館の建物から川を隔てた所にある開放的な露天風呂で、外から丸見えの造りをしています。目の前に川が流れるロケーションは他には無い素晴らしい風情ですが、なんとここ、混浴なんですね。
ちなみに、菊水館から行く場合、橋を渡る必要があるのですが、この橋、夜間は渡れなくなってしまうので、深夜に入る事はできません。
女性専用時間なども設定されていないため、女性には極めてハードルが高いです。
さて、肝心のお湯はと言うと、無色透明で見た目の特徴は全く無い単純温泉です。
微量に芒硝臭が漂うもので、肌触りが不思議とツルツルして、結構気持ちが良いです。
一昔前の私であれば、この手のお湯はあまり好まなかったのですが、最近悪くないと感じるようになりました。
温めに調整されているので、開放的なロケーションで外の空気を浴びながら、じっと長い間浸かっていられそうな感じで、なかなか気に入ってしまいました。
大沢温泉には、この大沢の湯以外にも、菊水館にある南部の湯、自炊部にある薬師の湯、もうひとつの旅館部「山水閣」にある豊沢の湯にも入れます。
豊沢の湯はとても立派で綺麗な大浴場と言う印象のもので、使い勝手は非常にいいですが、湯治宿っぽい面影は全くありません。
洗い場のシャワーが妙に凝っていて、家庭用のお風呂なんかで使われていそうな簡易ろ過装置みたいな物が取り付けられていました。
恐らくこのシャワーから出るお湯も温泉だとは思うのですが・・・
ろ過なんてして、一体どうするつもりだろうか・・・?
大沢の湯についで気に入ったのが、自炊部にある薬師の湯です。
タイル張りの浴室内には湯船が2つあり、自炊部という名前から想像するにはあまり鄙びていないのですが、モザイクパターンな浴室は何だか風情があって妙に落ち着けます。
お湯の鮮度も他に比べると良い感じで、大沢の湯に次いでとても気に入りました。
最後に、山水閣に南部の湯。
小さな浴室に、同じく透明なお湯が張られているのですが・・・
実はここ、私の泊まった部屋から一番近い場所にあったのですが、いつでも入れるものと思って後回しにし続けた結果、結局入る機会を逃してしまいました。
うぅむ、残念・・・
広々とした造りの館内と、湯巡り出来るほどの沢山のお風呂。
立ち寄りだけで済ませては勿体無いような素晴らしいお宿です。
今回は2食付きでしたが、次回は是非とも自炊も体験してみたいですね。
なかなか気に入った一湯です。
次回この付近に来るときは、鉛に泊まるか、大沢に泊まるか、少し迷ってしまいそうです。
2006-11/18
コメント