青森県

光風温泉 (光風温泉) ★3.5

最終入湯日:2006-5/4

ナトリウム-塩化物泉

青森県つがる市森田町下相野野田73-3
0173-42-1496
男女別内湯
200円
5:30 – 21:00

温泉チャンピオン郡司勇さんの著書でも紹介されている施設です。
カーナビに案内されるまま車を走らせると、到着したのは「光風自転車」と言うカーディーラーです。
「アレ?名前は合っているけどなぁ・・・」と、辺りを見回してみると、ちゃんとありました。
少し通りから奥まった、目立たない所に鄙びた建物一軒。これが今回の目的地である光風温泉です。

さて、中はと言うと、外観以上にすごく鄙びています。
いかにも古めかしい番台にはオジサンが座っており、そこでお金を払います。
脱衣所にはプラスチックの籠があり、脱いだ洋服はそれに詰めて床に転がしておきます。
ふと壁を見ると、関取の番付による給料や懸賞金の額が書かれた一覧表が張られていました。温泉と関取の給料、全然関係ない気がしますが、これは客の要望か、オーナーの趣味か・・・
謎なんですが、とにかく不思議な空間です。

さて、お風呂は、勿論内湯のみです。
浴室入って右手に縦長な湯船があり、左側にはカランが並んでいます。
地元のお年寄りを中心に多くの方が訪れていました。
若い余所者が珍しいのでしょうか、私が入ると、みなさんこちらをジロジロと見ています。
なんか落ち着かない・・・^^;
まぁ、いつまでもじっと見られていた訳ではありませんけどね。

お湯はほんのり黄味がかった透明のものです。浴槽内のお湯はかなり熱めに調整されており、46度以上あるのではないでしょうか。入ると足先やふくらはぎがビリビリと痛くなります。
なかなか新鮮なお湯で、湯口付近では高温にも関わらず泡付きがあります。
湯口から出ている熱湯を一度桶で救い、口に含んでみたところ、塩味とダシ味がしました。
なかなか美味しいお湯です。
塩分を含む泉質と高温のお湯で、一気にノックアウトしてしまいました。
地元のお年寄り方、皆さん湯船には入らず、トドになっておられます。ナルホドね。

湯船で茹ってしまった私は、とりあえずカランの前に避難し、体力の回復を待つ事にしました。ちなみにこのカランからも温泉が出ます。
暫く涼んでいると、オジイチャンが私の隣に座り、いきなり私が膝上に掛けていたタオルを引っ張るではありませんか。
「ナニナニ!?」と思ったら、オジイチャン、どうも私のタオルに書かれていた文字が気になったらしく、「何て書いてあるの?」と言うような事を仰っています。
タオルを見せてあげると、何やらご機嫌そうにニッコリ。で、やっぱり何か仰っているのですが、津軽弁でしょうか、サッパリ理解出来ません。
うーん、地方の温泉に入っているときに良く遭遇するシチュエーションなのですが、とっても困るのです。
ただ、無視するのも気の毒で、仕方無しに私自身の事をべらべらと話してみました。
「東京から来たんです~」「良いお湯ですね~」「温泉が好きなんです~」みたいな事を言ったような記憶が・・・^^;
完全に一方通行のコミュニケーションです。でもオジイチャン、始終ニコニコしてます。
これで良いのかと思いつつ、何とかその場を凌ぎました。ふぅ、疲れた。
こう言うオジイチャンの話、理解出来たら本当は楽しいのでしょうけどね。
方言を理解出来ない自分が歯がゆいです・・・

B級な風情、力強いお湯、そして素敵な出会い(?)
何だかとっても良い所ですね。
芯から温まるお湯なので、是非、厳寒の冬場に再訪してみたい一湯です。

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