アルカリ性単純温泉
(1号泉) 28.4度 / ph9.3 / 450L / 自噴 / S57.5.18
Na+ = 45.9 / K+ = 1.0 / Ca++ = 1.6 / Cl- = 27.8
Cl- = 7.1 / SO4– = 6.4 / HCO3- = 22.1 / CO3– = 36.1
H2SiO3 = 118 / 成分総計 = 249mg
ナトリウム-塩化物温泉
(2号泉) 58.5度 / ph7.8 / 300L / 自噴 / S58.2.9
Na+ = 3996 / K+ = 142.2 / MH4+ = 3.7 / Ca++ = 263.8
Mg++ = 6.8 / Fe++ = 0.2 / Mn++ = 0.5 / F- = 2.0
Cl- = 6717 / SO4– = 27 / HCO3- = 117.2
H2SiO3 = 172.1 / HBO2 = 107.8 / CO2 = 8.6
成分総計 = 1157mg
北海道野付郡別海町尾岱沼港町120
0153-86-2132
男女別内湯 ・ 露天風呂
390円
10:00 – 22:30
国道244号線を南下、野付半島を左手に見ながら、尾岱沼温泉を通り過ぎた少し先にあるのがここ、野付温泉浜の湯です。
ちなみに国道244号線は、別名「ホッポーロード」と言う名前が付いています。
そのまんま、ロシアに不法占拠されたまま戻ってこない北方領土にあてつけた名前で、海の向こうに日本国固有の領土である国後島が見えました。
さて、その浜の湯。周囲には旅館などもあり、その裏手のような、ひっそりした場所にあります。鄙びた公衆浴場と言う外観ですが、ちゃんと駐車場があり、車でのアクセスも悪くはありません。
施設前にはツーリングライダーのバイクが沢山並んでおり、ナンバーを見ると、本州の各地から来ているようでした。
観光名所には見えないような、地元の公衆浴場って感じの物ですので、ちょっと意外です。温泉好きなライダー達だったのかも知れませんね。
お風呂は内湯と露天風呂があります。
まずは内湯。入って左手側に洗い場が並び、右手側に湯船。湯船は手前と奥で2つに分かれています。
手前側には、野付温泉の1号泉が使用されています。ウーロン茶色で、湯底が僅かに見える程度の濃さがあります。
どうやら加温されている物らしく、露天に同じ源泉で非加熱掛け流しがあると聞いていたので、パス。
奥の湯船には、2号泉が張られています。少し黄味がかった透明のお湯で、少し熱め。湯口から熱い源泉がザバザバと注がれています。
お湯はツルツル感のある、熱めでガツンと力強い物です。匂いを嗅いでみたところ、強めのモール臭とアブラ臭がしました。
友人がしきりに津軽のお湯に似ていると絶賛していました。うん、確かに津軽っぽいです。でも、最近津軽に行ってなく、ちょっと忘れ気味なので、心の底から同意出来ずに、少し悔しかったりします。
お湯を口に含んでみたところ、塩味と、アブラ臭のせいでしょうか、鼻に抜けるような薬品味がして、口の中が少しだけスースーしました。
続いて露天風呂。舞台湯になっており、こち らにも湯船が2つ並んでいます。
右手側には1号泉、左手側には2号泉が張られていま。
まずは左手側。内湯では加温されていた1号泉ですが、露天のお湯は非加熱のまま掛け流されていました。
源泉温度が低いため、少し暖かい水風呂のような状態です。ずっと入ったままだと、少し肌寒さを感じてしまいそうです。
肌触りはとてもツルツル。臭いは甘いモール臭。湯口に鼻をくっつけて深呼吸すると、僅かな硫黄臭に、金気臭も感じます。
左手側の湯船のお湯は、内湯と同じ印象。内湯同様にアブラ臭がしてとても良いお湯ですが、純粋な鮮度を楽しむならば、内湯の湯口真横に陣取るのが多分正解のような印象です。
ただ、こちらのお湯も素晴らしくて、2つを行ったり来たりしながら、短いながらも至福の時間を過ごすことが出来ました。
もし時間が許せば、1号泉と2号泉を行ったり来たりしながら、長期戦を挑んでしまいそうな名湯です。
鄙びた外観の公衆浴場で、こんなに良いお湯を堪能出来るとは思ってもいませんでした。
めったに来ることが出来ない道東の端っこですが、今回来ることが出来てとても良かった一湯です。
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