北海道

フロンティアフラヌイ温泉 (フロンティアフラヌイ温泉) ★4.5

最終入湯日 : 2008-7/19

ナトリウム-カルシウム・炭酸水素塩泉
(2号井) 30.3度 / ph6.9 / 186L / 動力 / H19.12.5
Na+ = 454.9 / K+ = 34.8 / Mg++ = 38.7 / Ca++ = 33.7
Fe++ = 1.9 / Cl- = 289.1 / SO4– = 216 / HCO3- = 744.3
H2SiO3 = 124.5 / HBO2 = 37.1 / CO2 = 95.9
成分総計 = 2074mg

北海道空知郡上富良野町新町4丁目4-25
0167-45-9779
600円

富良野にある温泉です。特徴的な名前と、お湯が良いと言う噂で、名前だけは随分と昔から知っていました。
富良野といえば、ドラマ「北の国から」が有名です。観光地としても賑わっており、途中にはラベンダー畑なんかがあり、とても賑わっていました。
そんな中を、ひたすら湯めぐりする私達一向は、なんだかとてもストイックな集団な訳で・・・
まぁ、多少は観光なども織り交ぜているんですけどね。(写真撮影に3分とか)

さて、たどり着いたフロンティアフラヌイ温泉。評判の良いところだけに、どんな所だろうかと期待をしていたのですが、意外にも立派でお洒落な外観をしています。
正面にサイロのような物があります。どうやらこれは浴室の一部なのだそうですが、その浴室は男女別入れ替えで、その日は女性用になっており、私は入ることが出来ませんでした。ちょっと残念。。。

ちなみに、この施設は、まるで日帰り入浴専門のように見えなくもありませんが、宿泊も出来るみたいです。玄関先には歓迎札が沢山並んでいました。
それらを見ていると、名古屋だとか東京だとか岡山だとか、日本全国からお客さんが来ている事が分かります。さすが、観光の街富良野で、評判が良い温泉なだけあります。

さて、そのお湯。男女別で内湯のみです。浴 室は日によって男女別入れ替えになっており、この日は入って右手側が男性用でした。
浴室はタイル張りで、あまり飾り気が無い物です。結構使い込まれているような印象があります。
湯船は2箇所あり、手前には加温されたお湯。奥にはぬるめの源泉がそのままに掛け流されています。やはり人気があるのか、多くの人が利用しています。

まずは手前の加温浴槽。42度程の適温に暖 められています。
加温掛け流しのようで、お湯の印象は悪くありません。魚の湯口からお湯がどぼどぼと注がれていて、見た目にユーモラスです。
お湯は貝の澄まし汁のような、僅かに濁る物で、湯底に沈む足先が少し霞んで見えます。
ペタペタする肌触りのお湯で、お湯から上がるとシットリと成分が肌に残るような印象を受けます。臭いはほんのり金気臭と、生臭い系の臭い、これは石膏臭かな・・・?
ここのお湯だけでも気持ちは良いですが、泡つきは無く、それほど珍しいものでもありません。

特筆すべきは、その加温浴槽の奥にある、源泉掛け流しの方です。
こちらは、35度くらいで、かなりぬるめです。ぬるいのでずっと入ったまま何時間も過ごす事が出来そうな、夏場には快適な温度です。
お湯の臭いは、金気臭と石膏系生臭臭。その他にも硫黄臭のようなものが混じって感じます。
素晴らしいのは、泡つきの良さで、入って30秒もじっとしていると、体中の体毛に細かい気泡がびっしりと付着します。
払っても払っても、次から次に泡が付着して、気持ちが良いです。

湯口は浴槽内にあり、そこから新鮮なお湯がどこどこと注がれています。
結構な湯量で、掛け流しポイントからお湯がどんどんと捨てられているのが分かります。
この給湯方式が泡つきの秘訣でもあるようです。高い所からザバザバ落とすタイプだったら、ここまで気泡がつかなかった事でしょう。
ただ、温めで気泡と言うと、どうしても七里田を思い浮かべてしまうもので・・・ それに比べると、半分の勢いも無く、ちょっとだけ味気なく感じてしまったりして。
アワアワ温泉を楽しむ際は、七里田の事は考えないようにした方が幸せになれそうな気がしますね。

素晴らしいお湯で、とても満足でした。
出来る事ならば、もっとゆっくりお湯に浸かっていたかったのですが、湯めぐりの途中だったので、そんなにゆっくりも出来ず、そこそこで引き上げてしまったのが残念で仕方がありません。
次回訪問時は是非とも宿泊で利用したいと思いました。
北海道に数多くある温泉の中でも、必ず入っておきたい所のひとつだと思った一湯でした。

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