北海道

アヨロ温泉旅館 (虎杖浜温泉) ★4

最終入湯日 : 2006-7/15

塩化物泉 ? (成分表発見できず)

北海道白老郡白老町字虎杖浜154-2
0144-87-2822
300円

千歳から登別へ向かう途中の海岸沿い、虎杖浜温泉の一角にある温泉旅館です。
「アヨロ」と書かれた看板と、鄙びた外観で、前々から行きたいと思っていた所の一つで、念願叶って入浴する事が出来ました。
それにしても、北海道の地名や言葉って面白いですよね。
意味が分からないまでも、見た目と語呂、発音で何となく癒されます。
アヨロっの意味はお宿の公式HPで紹介されていますので、気になる方はどうぞ。

さて、内部はと言うと、少し薄暗い感じで年季の入った造りをしています。
地元の方々が銭湯のような感覚で利用されているらしく、日帰り入浴のチケットを購入する券売機が置かれていました。
入浴一回300円。誰もいないカウンターに置いておく仕組みです。
既に何人か訪れているらしく、カウンターには数名分のチケットが無造作に置かれていました。

お風呂は内湯のみです。タイル張りで、広々 としていました。
入って右手側に長方形の浴槽があり、その奥に舞台湯のような寝湯があります。
左奥にも湯船があり、こちらは円形をしていました。
入ってすぐ左手には洗い場があり、温泉が掛け湯用の水槽にざんざか掛け流されており、それを桶ですくって体を流すように造られていました。
時代を感じる実に渋い造りで、何だか「スゲー」とか思ってしまいます。
お湯を口に含んでみたのですが、ほぼ無味。ごく僅かながら、塩分を感じたような気がしました。

とりあえず、左奥の浴槽から入りました。
ほんのり黄味がかって見える透明なお湯で、結構熱めに調整されています。
お湯自体はさほど個性的とは思えませんが、僅かにツルツルして、鮮度がとても良い印象です。
臭いはほぼ無臭で、僅かにモール臭にも似た温泉臭がします。
湯口からは50度以上あると思われる熱いお湯がザブザブと掛け流されています。

次に寝湯。タイル張りで、一段高い所にあります。源泉がチョロチョロと注がれており、温めに調整されていました。
鮮度は若干劣りますが、利用者があまりいないのか、それほど悪くはありません。
体の大きな私には少し手狭でしたが、なかなか気持ちが良いですね。
欲を言えば、もっと温いと長時間寝ていられると思います。

最後に、入り口入ってすぐ右手にあった長方形の湯船です。
こちらも同じ源泉が張られており、奥の円形浴槽と同じく、熱くて新鮮なお湯が注がれています。
温度と、恐らく泉質のせいと思われますが、体がぽっかぽかに温まり、ぐったり汗だくになるお湯です。
気持ちが良く、「あまり長湯しないほうが・・・」なんて思いながら、それでもゆっくり入ってしまい、しっかりと体力を奪われてしまいました。

お湯に関しては「ま、こんなものでしょう」の一湯。
期待しすぎていたせいか、正直、もっと個性的で特徴があるものだと思っていました。
ただ、雰囲気は非常に良く、素晴らしいところである事には違いありません。
やっぱり来て良かったと、心の底から思いました。

湯上り、海岸の方に行き、海風にあたって体を冷ます。なんとも贅沢な瞬間です。
宿泊したら海産物が美味しそうで、次回は泊まってみたいと思いました。

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