火口乃泉(塚 原温泉)
★★★★
4.5
http://www4.plala.or.jp/tukaharaonsen/
最終入湯日 : 2007-10/9
訪れた回数 : 2回

場 所
大分県大分郡湯布院町塚原1231-2
泉 質
酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム
-硫酸塩泉 (ph1.4  60.6度  総量:9059mg)
風 呂の種類
男女別内湯 ・ 貸切内湯 ・ 貸切露天
電 話
0977-85-4101
料 金
500円
営 業時間
10月-5月 : 9:00-17:00(受付)  夏季 :-19:00











源 泉
鮮 度
個 性
風 情
鄙 び
環 境
飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水











一 言コメント

西日本を代表する強酸性(ph1.4)のお湯です!






明礬温泉の更に先、車でも15分近くかかる、かなり離れた所にある山中のいで湯です。
西日本を代表する強酸性のお湯として知られており、常々行ってみたいと思っていた所の一つです。
施設は、途中からダートになる坂道を登った先にあり、共同浴場が一つと、家族風呂が幾つかあり
ます。どうやら宿泊は受け付けていないみたいで、簡単な受付があるだけのものでした。

今回私が利用したのは、共同浴場「火口乃泉」です。
追加料金で家族湯を利用する事も出来たのですが、とりあえずスタンダードに一番安い共同浴場
を選択しました。
男女別の内湯で、簡単な脱衣所と、浴室があるだけのシンプルなものです。
入浴料金の支払いなどは、向かいにある受付建物で行います。

浴室内部は、湯船が一つあるだけの実に分か りやすいものです。
木造の湯屋はなかなか年季が入った鄙びがかったもので、とても風情が
あって気に入りました。
湯船には薄黄色をした透明なお湯が張られており、所々白っぽい湯花が
浮いています。
とりあえずお湯の中に浸かって見たところ、40度あるか無いか程度の
温いお湯でしたが、見た目からはなかなか想像が付かない力強さが
あり、ビックリしました。

まずは肌触りですが、何ともヌメヌメします。強酸性でph1.4のお湯と
聞いていましたが、まるで強アルカリ性のうなぎ湯に浸かっているような
感触がします。

でも、手は入ってすぐにシワシワになるんですよね。柔らかい感触に騙されてはイケマセン!
また、秋田の玉川なんかで感じたような、傷口に沁みこむピリピリ感も健在でした。
長湯は出来そうにありません。
臭いは殆ど無いのですが、僅かな硫黄臭と、その他にも苦味?にも似た、少し特徴的な臭いが
ありました。

なお、浴室内には「このお湯は飲めません」との貼り紙があります。
「そりゃそうだ、ph1.4のお湯を飲んだら、胃が溶けちゃうよ!」と、思いつつ、ふと湯口を見ると、
飲泉用のモノとしか思えないコップが!!!
おぃおぃ、大丈夫なんかい。と、思いつつ、「ま、ph1.1の玉川で大丈夫なんだから、ここだって
平気だろう。」と、躊躇い無く飲んでみる私。
うーむ、期待通りの凄い味です。最初、レモンのような強い酸味と、ほのかな甘味が襲ってきます。
これだけでも結構強烈なのですが、特徴的なのがその後で、何とも言えない苦味が続き、最後は
口の中が無性に渋くなりました。
ハッキリ言います。マズイです!
まぁ、美味しいわけではないと、はじめから分かっていましたがね。。。^^;


↓ 共同浴場裏はこんな感じ
なにはともあれ、噂どおりに強烈なお湯で、 大満足でした。
別府を訪れる際は、必ず立ち寄りたい素晴らしいお湯ですね!
なお、浴槽では利用されていませんが、ph1.1の鉱泉も沸いており、こちらは
お土産として購入出来るらしいです。

是非、どんなモノかと思い、値段を見てみると・・・  なんと2500円!
高いアルヨ!
何で地中から沸いているダケのものにそんなお金払わなければならないんだ!
まぁ、価値がある物なのは分かりますけどねー・・・
これを沸かしたお湯にも浸かってみたいと思うのですが、残念ながら現時点では
不可能です。
ph1.1の世界を体験したければ玉川温泉へ行けと言う事でしょう。



2007年 10月 9日 − 再訪

お湯は九州より東北の方が圧倒的に上!
・・・と、私は思っています。つまり、個性的だったり濃厚だったり「うお、何じゃこりゃ!?」と
思えるようなお湯では、東北が九州を圧倒しているという事です。
勿論、温泉の価値はそれだけで判断されるものでは無く、九州ならではの魅力もたくさん
ありますので、イコールで「東北>九州」と言う結論が出てくるわけではありません。
しかし、「もしお湯を自宅のポリバスに運んで浸かってみたら・・・」なんて事を考えた場合、
私は迷わず東北のお湯に軍配を上げます。

ただ、泡つきが爆発的な七里田と、この塚原だけは別です。これをこのまま東北に持って
いっても、他にはなかなか類を見ない、個性的かつ素晴らしいものだと思っています。
その塚原に、以前私が入った事がある共同浴場に引かれている源泉とは別に、もうひとつ
「元湯」と呼ばれる源泉が家族湯のひとつに引かれていると言うではありませんか。
早速真偽を確かめるべく、再訪して参りました。

さて、たどり着いた塚原温泉。この日は生憎の雨模様。
家族湯は5棟あり、1〜4番は受付から程近くに長屋のように並んでいるのですが、5番
だけ一番遠い場所に離れており、ここに元湯源泉が引かれているとの事前情報を得てい
ました。そこで、早速受付で「5番の家族湯に入りたいのですが・・・」とお願いする。
しかし、受付で今日は入れないと断られてしまう。どうやら、清掃していなく、お湯も温いの
だそうです。

せっかく来たのだし、次に塚原に来る機会がいつとも分からず、食い下がって、元湯源泉の
事を熱く語り、嘆願すると、管理人の方が塚原温泉の元湯の事を色々と教えて下さいました。
箇条書きにして纏めると、

 ・ 5番に元湯があるのは確かだけど、今は湯量が少なく、湯温も低いので、浴槽に張られていない。
 ・ 老朽化により、今では5番は殆ど使用されていない。
 ・ 人数が多いお客さんや、介護が必要で広い湯船が必要な方が来る際、事前予約でお湯を貯めて
   おく事がある。
 ・ 源泉の泉質自体は、他の家族湯で引かれている物と同じ。
 ・ かつて元湯で湯船が満たされていた時期があったのも事実。ただ、計測器で測ってみなければ
   違いは分からない。
 ・ ネットで5番に入った人の感想が書かれていたりするが、誤解と間違いが多い。その噂を聞きつ
   けて来る人もたまにいるけど、お湯に拘りがある方だからこそ、良いお湯に浸かって欲しい。

などなど。最後に管理人さん、「遠路はるばる来られたのに、良くないお湯に浸かって貰うような
事は、塚原を誇りに思う私にはどうしても出来ない」と仰っていました。
ついでに、「もし噂どおりに別源泉で良いお湯があるなら、別料金取って商売をします」な
んてホンネもこぼされていましたが、たぶんこの方、本当に塚原と私の事を思ってあえて
5番を案内したくないのだろうと思いました。


 

 


最後に、5番の見学のみさせて頂く事ができたので、ちらっと
見せて頂きました。

なるほど、仰るとおりに、他の家族湯に比べると古いです。
湯船が2個並んでおり、一応お湯が張られていますが、35度
くらいでしょうか。入っても体が温まらない程度にとても温い
ものです。
残念ながら、張られているお湯は元湯源泉ではなく、共同浴場
や他の家族湯に張られている物と同じだそうです。

元湯源泉はこれと別にちゃんとあり、浴室の壁から突き出した
ホースからチョロチョロと出ていて、そのまま洗い場に流されて
いました。
温度は40度程度。ケロリン桶を1杯満たすのに1分近くかかるで
あろう、細々とした湯量で、これで湯船が満たされる頃には浴槽
内の温度は水になっている事でしょう。
手で救って口に含んでみたところ、強烈な酸味と苦味、舌に来る
刺激が塩分にも感じられるようなピリっと不味いもので、私の記憶
にある塚原温泉の物と同じです。
湯量があった頃は、ここからホースで湯船まで延長し浴槽に注い
でいたのだそうです。

一応、出ているには出ている元湯源泉。期待していたコンディション
では無く、落胆も大きかったですが、せめて確認だけでも出来た事
は本当に良かったです。

我侭に付き合って下さった管理人さんに心から感謝致します。

さて、そんなこんなで、結局利用する事に なった家族湯。2番を使わせて
頂きました。
家族湯らしく、小ぶりな浴槽。当然貸切な訳で、鮮度が良いお湯を独り
占め出来ます。湯屋はなかなか風情よく、どこかの共同浴場のような
こぢんまりとした佇まい。
内湯なのですが、開口部が広く、外の景色を眺めながらのびのびと入る
ことが出来ます。

お湯は、共同浴場に引かれている物と同じで、黄味がかった透明なもの。
ヌルリとした肌触りと、肌に刺すような刺激。ちょっと浸かっていると手が
すぐシワシワにふやけます。臭いはさほど強くありませんが、口に含むと
強烈な苦味と酸味。
秋田の玉川温泉にも似ていますが、これはこれで、ちょっと違う印象の、
非常に個性的な物です。
湯口は自分でバルブ調整する事が出来、入浴中は少し湯量を多くして
浴槽内の温度を高くして新鮮な源泉を堪能する事が出来ました。

今回利用した家族湯、共同浴場に比べると高く、使用されている源泉も
同じですが、鮮度の良さや自分で調整出来る湯口、貸切で入れる気楽さ
など、追加料金を払う価値が十分にあるものでした。
5番に入れなかったとしても、これはこれでお勧めです!

 

とても良い経験が出来た塚原再訪。管理人さんには本当に感謝です。
最後に書き添えておきますが、文中の「元湯源泉」は、管理人さんがそのように呼称して
いたのをそのままに書いており、正式な源泉名かどうかは不明です。
また、塚原ではph1.1の鉱泉がペットボトルに詰められ販売されていますが、それとは別
の源泉です。