植木屋旅館 (兎 口温泉
★★★★★ 5.0
http://park11.wakwak.com/~uekiya/
最終入湯日 : 2007-11/23
訪れた回数 : 2回

場 所
新潟県十日町市松之山兎口756-3
電 話 025-596-2040
風 呂の種類
男女別内湯
料 金
500円
営 業時間
要相談





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
ナトリウム-塩化物泉
(庚申の湯) 33,4度 / ph7.3 / H16.9.8 / 12L / 掘削自噴
Na+ = 5426 / K+ = 33.1 / Nh4+ = 25.5 / Mg++ = 52.6
Ca++ = 190.7 / Sr++ = 10.9 / Ba++ = 12.1 / Fe++ = 0.3
Cl- = 9273 / Br- = 35.1 / I- = 6.1 / HCO3- = 662.6
H2SiO3 = 25.9 / HBO2 = 202.8 / CO2 = 55.7
成分総計 = 16020mg






その存在を知ってから行きたいと思い続けてきた旅館です。
松之山温泉の温泉街から車で5分程度走った場所にあります。よく松之山温泉としてカウント
されているのを目にしますが、松之山温泉街から結構離れた場所にあり、そのうえ、旅館入り
口に「兎口温泉」と書かれておりましたので、当HPでは「兎口温泉」として紹介します。
ちなみに、「植木屋」と言われると、草花を売っているお店を想像してしまいますが、れっきとした
旅館です。植木さんのお宿って意味なのかな・・・?

私が訪れたのは、1月の3連休。今年は暖冬と言われていますが、この日は珍しくまとまった
雪が降り、上越一帯はまるで吹雪のような大雪に見舞われていました。
そんな中、必至な思いで辿り着いたのですが、実は一抹の不安がありました。と言うのは、この
植木屋さん、日帰り入浴をなかなかさせて頂けない事で有名なのです。私の友人も過去に何度
か玉砕をしていたりするので、折角行って断られたらどうしようなんて・・・

宿に入り、女将さんに「お願いします!」と、気合の入ったお願いをしてみた所、「とっても変な
お湯なのよ?」「でも、今だったら良いわよぉ〜!」と、アッサリOKして貰えました。
勿論嬉しいのですが、断られた後の食い下がり方なんかを頭の中で練習してきたので、ちょっと
拍子抜けな感じです。
もしかしたら、猛吹雪の中やってきたと言う熱意に答えてくれたのでしょうか・・・?
私が紅鮭と一緒なのを見て、「好きな方どちらにでも貸切で入って良いわよ〜!」とまで仰って
頂けました。


 

さて、喜び勇み、浴室に入ると・・・
なんと、木造の浴室に、私の大好きな雲海閣みたいな湯船が2つ並んで
いるではありませんか!
この風情ある浴室だけでもイチコロです。素晴らしすぎる!!!
そしてお湯。手前に熱めの加熱湯、奥にぬるめの源泉そのままのお湯が
張られていました。

まずは加熱湯。43度の適温に調整されています。ほんのり土色に濁るもので、
コールタールのような、ヨードのような、不思議なアブラ臭がします。ナンダロ、
これ。工事現場で嗅ぐアスファルトみたいなんですね。実に不思議な臭いです。
ビックリしたのがお湯の表面で、湯花が薄い膜になってビッシリと浮いていました。
不思議な事にこの湯花、手で掬うと、まるで湯葉のように手に絡みつきます。
妙に弾力があり、千切ろうと思ってもゴムのように弾力があってすぐには千切れ
ません。
手のひらの上に乗せ、指先でこねて溶かそうと思いましたが、何故か解けず、
ゴム球のように丸まってしまいました。
そのゴム玉のようになった湯花をお湯に落とすと、そのまま湯底に沈んでしま
います・・・
はっきり言って、「何だコリャ!?」です。私は今まで1000箇所近くの色んな
温泉に入り、色んな湯花を見てきましたが、こんな変なのは初めてです。
玄関先で女将さんが「変なお湯」と言っていましたが、本当に変です!
脱衣所にあった説明書きによると、どうやらこの湯花は硼酸が結晶化したもの
なのだそうですが、いやぁ、実に不思議なものもあったもんです。

続いて源泉浴槽。こちらは35度あるかないかの、ぬるーいお湯が張られています。
こちらも土色に濁るものですが、湯花は浮いていません。
湯華は加熱することで出来るものなのかな?
同じような臭いですが、こちらは少し弱く感じます。加熱する事で臭いの発散が強くなるのでしょう。
アブラ臭は少し主張が少なく、その代わりに金気臭と土類臭が全面に出ているような印象を受け
ました。
湯口のお湯を口に含むと、強烈な塩味と苦味、鉄味のようなもの、不思議な薬味みたいなものを
感じ、実に複雑な味がしました。

ナンダロウナ、コレ。人並み以上の温泉巡りをしてきたと自負していますが、こんな珍しいお湯は
滅多にありません。
鳴子の「高友旅館」や、新潟にある「西方の湯」、秋田の「玉川温泉」など、初めて入った時に衝撃を
覚えた所が幾つかありますが、それらに勝るとも劣らないインパクトで、まだまだ自分が知らないお湯は
沢山あるんだな〜と痛感しました。


物凄い個性的で、不思議なお湯。湯上りはポカポカに暖まり、浴後感も素晴らしいです。
はっきり言って、感動しました!
今回は日帰り入浴でしたが、次回は是非とも泊まってみたいですね。
日帰り難度が高いとお嘆きのアナタ!
ココは日帰りなんて勿体無いです!!!
宿泊する価値がある一湯です!
日帰り難易度が高いなどと言う悩みなど綺麗に忘れ、迷わずに泊まっちゃって下さい!

いつ宿泊で再訪出来るか・・・
とっても楽しみにしております。



2007年 11月 23日 − 再訪・宿泊

今度は立ち寄りではなく、宿泊で利用しました。
まずはお風呂。前回立ち寄った時と同様、実に素晴らしい物です。
ただ、前回確認できた不思議な湯花ですが、今回はありませんでした。
うーん、利用客がいたからでしょうか。楽しみにしていただけに、ちょっと残念。
あと、宿泊して気が付いた事なのですが、意外と温まりにくいお湯みたい。
浴後はだがスベスベでサッパリ系、個人的には大好きなのですが、暫くすると、不思議と
肌寒くなるのです。寒い季節だからと言う事もありそうですけどね。
でも、このお湯はやっぱり大好きです。滞在中は何度と無く入って、その都度お湯の素晴
らしさを実感し、感激しっぱなしでした。

ちなみに晩御飯は、寝起きするお部屋では無く、別のお部屋で頂きます。
大食堂と言う感じでは無く、食事の部屋には私たちだけ。結構落ち着いて食べれます。
一般的な旅館食ではありますが、暖かい物を小出しに持ってきてくれる気配りもあり、
美味しくいただけました。
(ちなみに、写真を撮る人にとっては、一度に全部持ってきて貰えた方が嬉しい)

念願叶って宿泊出来た植木屋さん。泊まってヨカッタ!
定期的に来たいなぁなんて思ってしまいました。