ゆづくしの宿 一 の坊(作並温泉温泉)
★★★★
4.0
http://www.ichinobo.com/sakunami/top.html
最終入湯日 : 2005-4/29
訪れた回数 : 1回

場 所
宮城県仙台市青葉区作並温泉
泉質
ナトリウム・カルシウム硫酸塩・塩化物泉
風呂の種類
男女別内湯 ・ 露天風呂 ・ 貸切風呂
電話
022-395-2131
料金
日帰り利用 : 1300円

  - 作並温泉 -

秋保温泉と並び、仙台の奥座敷として知られる、山形との県境
近くにある山峡の温泉地です。豊かな自然の中で、広瀬川の
せせらぎを聞きながら入る温泉は格別です。


↑内湯 クリックして画像を拡大できます




「一の坊」は、
渓流沿いの岩風呂が有名な、作並温泉を代表する大型旅館です。
そんな事は露も知らなかった私は、ネットで得た、
「夜の10時頃まで日帰り入浴を受付しているらしい。」
という程度の情報を元に、思いつきだけで行って参りました。



↑クリックで画像を拡大出来ます
まず、建物に入って度肝を抜かれる。
「遅い時間まで日帰り入浴を受け付けているなんて、きっとたいした所じゃ無い
んだろう。」という、私の勝手な予想を見事に裏切る、豪華絢爛な立派なロビー。
来るところを間違えたのでは無いかと、少し心配になりつつ、フロントに確認
すると、「ご予約は頂いておりますでしょうか?」との事。
どうやら、日帰り入浴は出来るらしいですが、土日祝日は予約が必要だった
らしいです。幸い、この日は定員に余裕があったらしく、予約無しでも利用できた。

ここで、金額を聞いてビックリ。なんと、1300円! 何をどう見間違えたのか、
てっきり300円と勘違いしていた私。思わず、「えっ!?」と聞き返してしまう。
しかし、「高いのでやっぱ止めます」と言って引き返すのは余りにも格好悪く、
平静を装って支払いを済ませました。自分自身と彼女の分、しめて2600円也。
安い入浴代に慣れている身にとっては、結構痛い金額です。(涙)

受付を済ますと、脱衣所の鍵と、日帰り入浴の利用方法が書かれた案内を貰いました。
ナニナニ、どうやら、最初に脱衣所で浴衣に着替えるらしいです。
「 わざわざ着替えんの、メンドクサイなぁー!」と思いつつ、一人だけ私服で徘徊するのも
ミットモナイので、案内に従う。
ところがどっこい、浴衣に着替え終わってみると、意外とこれが心地よい。
日帰りなのに、宿泊しているような、ワクワクした気分になれます。
他所ではなかなか味わえない、新鮮な気分を楽しみながら、お風呂場へ向かいました。

一の坊には、内湯大浴場の「丸子の湯」と、露天の「源流露天風呂」と「鹿のぞきの湯」があります。
露天は時間帯によって男女入れ替えを行うらしく、私が利用した時間帯は「源流露天風呂」が男性用になっていました。


最初に利用したのは大浴場。その名前に相応 しく、脱衣所浴室ともに、とても
広々しています。
一見すると、「造りすぎ!」とも思えなくない、極めて純和風な造りをした浴室で、
コテコテの風情を楽しむ事が出来ます。
で、肝心のお湯ですが、肌がチクチク刺されるようなむず痒さを感じる、
正真正銘の塩素風呂。
単に私が気にしすぎなのかも知れませんが、これはちょっと頂けない。
折角払った1300円、すぐに飛び出して無駄にする訳にもいかず、かといって
お湯に入るのも躊躇われ、暫く湯船の縁で浴室の造形美を楽しみながら
時間を潰しました。
折角お風呂の雰囲気が良いのに、お湯が全てを台無しにしてしまっています。
実にモッタイナイ・・・

↑クリックして拡大出来ます

さて、大浴場の塩素臭で意気消沈した私。
「なんでわざわざ宮城に来てまで、塩素風呂に入らなければならないんだ・・・」
なんて思いながら、源流露天風呂へ向かう。
途中、間接照明で雰囲気作りをされた階段があったり、風情がある中庭を
抜ける廊下があったりしたのだが、お湯が悪くては、幾ら旅館が小奇麗でも、
どうも楽しむことが出来ない。

だったら何故、露天には入らず、そのまま帰る事が出来ないのか?
それは、1300円が惜しいからです。
あぁ、我ながらケチ臭く、ますます落ち込んできます。
どんより沈んだ気分のまま、源泉露天風呂に到着しました。


源流露天風呂は、広瀬川に面した、絶景のロケーションにある岩風呂です。
内湯がコテコテの和風だとすると、こちらはコテコテの岩風呂。
渓流を眺めながら入れるお風呂で、雰囲気はなかなか良い。
「これで、お湯がもう少しマシだったらなぁ・・・」と、適当に空いていた湯船に浸かる。

お湯に入って、約30秒後・・・
・・・アレ? 体がむず痒くならない。それに、塩素臭もしない。
それどころか、特徴を全く感じなかった内湯と違い、ほのかに香るお湯の
匂いが心地よい。
どうやらここでは、正真正銘、混ぜ物の無いお湯を使っているみたいです。
強烈な個性はありませんが、じっくり入っていると、肌にしっとりと膜が
張るような感覚がする、なかなか気持ちが良いお湯です。

目を閉じ、広瀬川の流れを聞きながら、体をお湯に預ける。
何とも癒される、至福の時間がゆっくりと流れます。
さっきまで落ち込んでいた気分が、一気に晴れ、とてもすがすがしい
気持ちになれました。
浴槽は4つあり、それぞれ熱め、適温、温め、立ち湯に分かれています。
彼女との待ち合わせ時間も忘れ、すべての浴槽で、お湯をじっくり
堪能させて頂きました。

気合の入った内装と浴室、生かすも殺すもお湯次第。
そんな事を考えながら、一の坊を後にしました。


内湯に関しては言いたいことが沢山あるのですが、全体的な雰囲気を考えると、普段温泉に
行かない人が、一日かけてじっくり楽しむにはとても良い所だと思います。
金額だってそれなりにしますし、所謂、「立ち寄り」では勿体無い所です。


なお、途中随分とネガティブな書き方をしましたが、基本的には結構気に入りました。
そうそう、大浴場を出た所で水が飲めるのですが、これが実に美味しかった。