大 雄山最 乗寺箱根別院(箱根早雲山温泉)
★★★★
4.5

最終入湯日 : 2005-2/27
訪れた回数 : 1回

場 所
神奈川県南足柄下郡箱根町強羅1300
泉質
単純硫黄泉
風呂の種類
男女別内湯 ・ 混浴露天風呂
電話
0460-2-1181
料金
お布施 : 500円以上
  - 箱根温泉郷 -

東京から近く、アクセスも容易な為、首都圏の奥座敷と呼ばれる。
箱根湯本、小涌谷、強羅、仙石原、芦ノ湖など、合計17箇所の
温泉地があり、泉質も種類豊富。湧出量も非常に多く、日帰り
客をはじめ多くの観光客で賑わう。


神奈川県の南足柄に、大雄山最乗寺という、曹洞宗のお寺があります。
開創以来600年余の歴史を持つお寺で、信心深く無い私にはあまり詳細が分かり
ませんが、とても大きなお寺らしく、禅の修行等を指導されているそうです。
そんな禅寺の別院(支部のようなもの?)が箱根にあり、そこの宿坊が温泉を持って
いて、一般人でも入浴させて頂けると聞きました。
お寺でやっている温泉とは珍しいという事で、早速行って参りました。

大雄山最乗寺箱根別院は、箱根ケーブルカーの終点、早雲山の駅からおよそ徒歩10分
程の、見晴らしの良い高台にあります。
温泉を宣伝する看板が無いことや、途中、早雲閣という旅館の駐車場を横切った先の
山道を登らなくてはならないという立地条件から、とても分かりにくい場所にあります。
山道は車でも登る事が出来、駐車場は5〜6台分程用意されています。
ただ、山道は結構急な上り坂ですので、大切な車に無理をさせたり、万が一でも傷を
付けたくない場合、早雲山の駅駐車場を利用し、そこから歩いた方が懸命でしょう。

さて、宿坊に付いたら受け付けを済ませて中に入るのですが、旅館や銭湯ではない
ので、受け付けには人がいません。玄関先に板と木槌があり、それを大きく3回叩く
よう書かれていました。
自動券売機では決して真似する事の出来ない風情に喜びを感じつつ、「さぁ、叩こう!」
と思ったら、中から御婆ちゃんが出て来られ、結局叩けず終いでした。少し残念・・・

お金は御婆ちゃんに直接払います。ここでは、「入浴料」ではなく、「お布施」。お布施は
一人500円以上とありますが、別に無理をして沢山払う必要も無さそうです。
「ここには初めてかい?」「今日は3時半に閉めるけど、それでも良いかい?」と、どこか
ほのぼのとした会話をしながら、風呂場の場所を教えてもらいました。
板張りの廊下と、古さを感じる畳部屋。薄暗い建物内を照らすのは、外から差し込む
光だけです。しかし、室内が薄暗いお陰で、窓の外の景色がとても良く映え、絶妙な
風情を醸し出しています。
日帰り施設とかでは味わえない、穏やかな癒しの時間がここには流れています。




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さて、お風呂ですが、男女別内湯と混浴の露 天風呂があります。
今回は時間の都合で、露天のみを利用させて頂きました。
まずは脱衣所ですが、籠があるだけの非常に簡単な造りをしています。
露天風呂は、屋根の下に大きな湯船があり、その周りに板がぐるりと囲んでいる
だけの、比較的シンプルなものです。シャワーが一つだけ用意されていましたが、
半分雪に埋まっていた為、使えるかどうかの確認はしていません。
高台にあるため、眺望は格別です。湯船から明星岳(通称大文字山)を眺める
事が出来、「あぁ、箱根にいるんだな〜」と実感する事が出来ます。

お湯は赤錆色で、ちょうど湯底が見えない程度に濁っています。湯花ですが、
主に赤茶色の物が浮遊していましたが、所々白いものも浮いています。
飲むと、若干の苦味と硫黄臭が口の中に広がります。臭いはあまり強く無く、
焦げたような硫黄臭と、僅かな鉄臭を感じました。
湯温は41度と適温。湯口からは52度の源泉が気持ちよく掛け流されています。
とても暖まるお湯で、湯上りは暫くからだがポカポカの状態が続きました。


なお、週末は普段結構多くの人が訪れるそうですが、週末の大雪の影響か、私が
来た時に丁度入れ違いになった利用客が一人いただけで、その後はゆっくりと貸切で
利用する事が出来ました。


温泉言えば和風、和風と言えば日本、日本と言えば神社仏閣・・・
ここでは初心者向けの禅修業体験も受け付けているみたいです。
温泉に入り、座禅を組み、古き良き和風の佇まいに心を癒され、そして四季折々の
箱根の自然を満喫する。そんな非日常体験、ちょっと良いかも知れません。
今回はただ温泉に入っただけで終わりましたが、今度座禅でも組んで見るかなと
思ってみたり、みなかったり・・・

最後に宿坊を去る時、誰も居ない廊下に向かってお礼を言ってから出ました。
体だけでなく、心も清められるような気がする、そんなとても素晴らしい温泉でした。