き のくにや(箱根芦ノ湯温泉)
★★★★
4.5
http://www.hakone-kinokuniya.co.jp/
最終入湯日 : 2006-10/18
訪れた回数 : 2回

場 所
神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯8番地
泉質
硫黄泉(弱アルカリ泉)
風呂の種類
男女別内湯 ・ 露天
電話
0460-3-7045
料金
日帰り入浴 : 1000円
 - 箱根温泉郷 -

東京から近く、アクセスも容易な為、首都圏の奥座敷と呼ばれる。
箱根湯本、小涌谷、強羅、仙石原、芦ノ湖など、計17箇所の温泉地があり、泉質も種類豊富。湧出量も 非常に多く、日帰り客をはじめ多くの観光客で賑わう。


「きのくにや」は箱根の芦ノ湖湖畔から ちょっと入った、静かな所にあります。
なんだかデパートか本屋だかって感じの名前ですが、隣には「松坂屋」という、
これまたデパートみたいな名前の旅館があります。
しかし、どちらも創業300年近い超老舗旅館で、自家源泉所有の宿。否応にも
期待は高まります。

まずは受付。そんな老舗旅館で日帰り入浴だなんて、冷たく扱われてしまうのではない
かとちょっと心配もしましたが、とても親切丁寧な接客応対をして頂き、まずは一安心。
なお、日帰り温泉の受付は本館と別館両方から入れるそうですが、私は別館側から
入りました。本館別館どちらから入っても、料金、利用出来る施設は一緒です。


別館側の浴場は、長い廊下を庭園見ながら進んだ先にあります。
こちらに用意されているのは内湯と露天です。
まずは、「貴賓殿」と呼ばれる内湯。

広さは標準的で、カランと四角いタイル張りの浴槽が一つあります。
全体的なレイアウトも標準的ないたって普通のお風呂なのですが、
驚かされるのが浴槽にある湯口の数で、なんと、5つもあります。
一つの浴槽に5つもの源泉を別々に投入する贅沢さ。自家源泉を
複数所有する旅館だからこそ出来る、贅沢な離れ業です。
そんな離れ技で出来上がったお湯は、優しい硫黄の臭いが漂う
透明なお湯。普段は白く濁るそうですが、様々な自然条件で
濁らない事もあるそうです。
温度も適温で、ゆっくりとくつろぐ事が出来ました。

左から「底なしの湯」「十三番の湯」「達磨の湯」「仙液の湯」「黄金の湯」です。
(女湯は左右の順番が入れ替わるそうです)

この中で、「十三番の湯」は温度が低いですが、一番硫黄臭が強かったです。



露天は、「山風の湯」と呼ばれるこじんまりとしたものです。
こちらには湯口が3つありましたが、うち一つからはお湯が出ておらず、
実際には2種類のお湯が掛け流されておりました。

入浴感としては、内湯のお湯を更に優しくしたような感じで、ほのかな
硫黄の香りがします。
こちらも白く濁る事があるらしいですが、私が入浴した際は透明でした。

次に本館側の浴室へ行きます。
本館側と別館側の浴室は離れており、一度服を着て移動しなければなりません。
面倒と言えば面倒ですが、大きな休憩室を含め、各所に休める所がありますので、
無理をしないでゆっくり周ると良いでしょう。



本館側の内湯は「湯香殿」と呼ばれるもので、タイル張りの浴室に洗い場と
ちょっと広めの浴槽があります。
お湯はごく僅かに白みがかっていて、弱い硫黄臭がしました。
この風呂の印象を一言で言うなら「静寂」です。循環しているらしく、湯口が
浴槽の中にあるのですが、その為に湯口からの音が全くありません。
また、浴室内は暗めで、透明過ぎず白過ぎないお湯に外の光が差し込んで
いる為、お湯そのものが白く輝いているかのような絶妙な美しさがあります。
音の無い空間に沸く輝く泉は、とても神秘的でした。


露天には浴槽が2つあります。
まず最初に目に飛び込んでくる大きな岩風呂は「芦ノ湖周遊風呂」です。
こちらのお湯の印象は内湯と同じで、僅かに白く濁っています。内湯よりも
若干熱めのお湯で、残念ながらこちらも循環されているみたいです。

(左写真は芦ノ湖周遊風呂の様子)


もう一つの浴槽は、一人用サイズのドンブリ型をした「神遊風呂」です。
源泉を全くいじらない状態で掛け流ししているらしく、かなり温めのお湯が
張られています。
入った印象は、「貴賓殿」で個別の湯口から掛け流されていた「十三番の湯」と
同じ感じで、強い硫黄臭がします。
お湯は透明ですが、入ると白い湯花が一斉に舞い上がりました。

泉質の良さから人気があり、この寒い季節だと言うのに、他の皆さんも
結構入って行きます。
入れば納得の気持ちよさ。多少冷たいと感じても、頑張って入りましょう。

日帰りでの入浴でしたが、幾つもの泉質、浴槽で思う存分湯巡り気分を味わう事が出来ました。
お湯の良さ、施設の充実度もさる事ながら、源泉を別々に投入したり、手を加えない自然のまま
の源泉に入れる浴槽を用意していたりと、宿の温泉に対する見識の高さには非常に驚かされ
ました。所詮箱根、きっと立地条件の良さと有名観光地の知名度にあぐらをかいた、見た目立派で
お湯ソコソコな温泉だろう・・・ なんて偏見は、音を立てて崩れ去りました。

宿泊した場合、宿泊者専用の貸切風呂等も幾つかあるみたいです。
箱根にある老舗旅館との事で、決して格安ではありませんが、比較的泊まり易い料金プランも
用意されているみたいですので、是非とも今度は宿泊で訪れてみたいと思いました。




2006年 10月 18日  再訪

日帰り入浴で再訪しました。
相変わらずなかなか良いお湯で良かったです。
ただ、前回よりもお湯の使い方が悪くなっている印象です。湯香殿の露天ではかなり強めの
塩素臭がしました。これは良くない!
神遊風呂と行ったりきたり出来ないじゃないですか!
うーん、★の数は暫定で4.5としておきますが、お湯使いが改善されなければ個人的な評価が
0.5下がるかも知れません。


↑本館 湯香殿 (内湯)

↑本館 芦ノ湖周遊風呂 (露天)


↑本館 神遊風呂 (露天)


↑別館 黄金湯 (内湯)


↑別館 黄金湯の湯口アップ


↑別館 山風の湯 (露天)




各浴槽の源泉使用状況は以下の通り。



加 水
加 温
塩 素
循 環
本 館 内 湯
無 し 有 り 有 り 有 り

露 天
無 し 有 り 有 り 有 り

神 遊風呂
有 り 有 り 無 し 無 し
別 館 内 湯
無 し 有 り 有 り 有 り

露 天
無 し 有 り 有 り 有 り

ガンバレ・・・
きのくにや・・・