夏油観光ホテル (夏 油温泉
★★★★ 4.0
http://www.misuikan.com/geto/top.htm
最終入湯日 : 2007-5/13
訪れた回数 : 1回

場 所
岩手県北上市和賀町岩崎新田畑入山国有林
電 話 090-5834-5139
風 呂の種類
男女別内湯 ・ 混浴露天風呂
料 金
300円
営 業時間
9:00 - 17:00





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
カルシウム・ナトリウム-硫酸 塩泉
(新太郎の湯)
47.8度 / ph6.8 / H13.6.29
Na+ = 209.9 / K+ = 14.1 / Mg++ = 12.1 / Ca++ = 470.5
H+ = 6.0 / Cl- = 160 / HCO3- = 90.3 / SO4-- = 1332
HS- = 0.3 / H2SiO3 = 94.1 / HBO2 = 42.6 / CO2 = 22.1
H2S = 0.6 / 成分総計 = 2451mg

カルシウム・ナトリウム-塩化物泉
(蛇の湯)
38.3度 / ph6.4 / 4L / 自然湧出 / H13.6.28
Na+ = 821.4 / K+ = 134.8 / Mg++ = 61 / Ca++ = 397.9
Mn++ = 3.7 / Li+ = 2.7 / Cl- = 1626 / HCO3- = 555.8
SO4-- = 504.8 / I- = 1.4 / Br- = 3.9 / H2SiO3 = 104.2
HBO2 = 89.3 / CO2 = 192.7 / H2S = 0.2
成分総計 = 4500mg






夏油元湯の手前、夏油山荘のすぐ隣にあるホテルです。
ホテルとは言っても、少し年季の入った鄙びがかっているもので、この時がたまたまかも
知れませんが利用者も少なく、とても落ち着ける雰囲気です。




お風呂は男女別の内湯と、離れた所に混浴の 露天風呂があります。
まずは内湯。使い込まれて年季の入った脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ。
浴室に入った瞬間、その造りの良さにビックリしました。とても鄙びて
いて良い感じなのです!
その光景は、まるでつげ義春のスケッチに出てきそうな、いかにもと言う
感じの湯治場風情です。手前に洗い場、奥に浴槽が縦に2つ並んでいます。
いやぁ、素晴らしい造りです。
ではでは、早速お湯を・・・

まずは、手前側のお湯。無色透明で僅かに濁って見えるものです。
ここのお湯は、この後に入る露天風呂と同じ「新太郎の湯」と言う源泉を使用しているとの
事。湯船に張られたものは、少し温めで、柔らかい肌触りです。
さて、どんな臭いがするかと嗅いでみたところ・・・
こ、コレはっ! この素敵な浴室の造りからは到底想像が出来ないような、塩素臭がする
ではありませんか!まさかこんな山奥でピュアな塩素泉に出会ってしまうとは!
本場イタリアのカフェでパスタを頼んだらスパ王が出てきたくらいの衝撃です。
うーん、幾ら風情良くても、これじゃちょっと・・・

続いて奥の湯船。こちらの浴槽には「蛇の湯」と言う源泉が張られています。
同じく少し温めで、見た目には殆ど変わらない無色透明のものです。恐る恐る臭いを嗅い
でみたところ・・・
こちらは大丈夫、不快な塩素臭は一切しません。
肌触りはシットリとする感じのもので、僅かに潮のような臭いと、芒硝臭の崩れたような
臭いがします。
塩化物泉との事で、お湯から上がると少しだけベタつくような肌触りが残ります。

惜しむらくは、源泉投入量に対して浴槽が広く、そのうえ温度が温いので、鮮度があまり
宜しくない事でしょうか。
ただ、風情は良いですね。自分がこの湯小屋の中の一風景になれたと思うと、少し幸せ
な気分になれました。
長時間ゆったりと長湯するには向いているかもしれません。

内湯の次は、露天に入りました。
露天は建物から離れた場所にあり、サンダルを履いて100メートルほど
川原に降りていく必要があります。
折りしも雨、傘の手持ちが無かった私は、雨に打たれながら遊歩道のような
道を降りる事になったのですが、暫く進むととても素朴な露天風呂が見えて
きました。
川が氾濫すると一瞬で沈んでしまうような場所にあり、簡単な脱衣所がある
だけです。
湯船は岩風呂がひとつあるだけで、川の水面と殆ど変わらない高さにあり、
とても野趣溢れる造りをしていました。

お湯は、うっすら白濁気味な透明のもの。降り続いた雨で加水されてしまった
のか、少し温めで、40度を下回るものです。
ところどころ黒い湯花状のものが見えましたが、場所が場所だけに、湯花では
なく落ち葉などのカスと思われます。
僅かに石膏臭と芒硝臭がするもので、とても柔らかい印象。湯口は無く、なんと、
足元自噴でした。

川原の一部をそのままお風呂にしたような浴槽底の一部から熱めのお湯が
こんこんと湧き出ています。その真上に陣取って入ると、ちょうど腰の部分だけ
ポカポカに暖められ、まるでその部分だけストーブに当てているような心地よさ
があります。
湧出量は浴槽全体の広さから考えるとあまり多く無く、折角の足元自噴です
が湯船に張られているお湯全体の評価としては、鮮度が良いとは言えない
状態です。
ただ、湧き上がる源泉を腰で感じながら入っていると、鮮度なんてとても些細
な事に思えてきて・・・
目の前を流れる川を眺めながら、ボーっと幸せな時間を過ごす事が出来ました。

 



お湯の鮮度や質だけで考えた場合、あまり高くは評価出来ないのですが、内湯の
風情や野趣溢れる足元自噴の露天風呂などを考えた場合、とても印象深く、素敵な
所でした。
是非とも宿泊して露天の足元自噴を時間気にせず堪能してみたいです。
その前に勿論夏油元湯を利用するつもりですが・・・
またひとつ課題として増えてしまった一湯です。