民宿くろさわ (平 潟港 温泉)
★★★★ 4.0

最終入湯日 : 2010-1/9
訪れた回数 : 1回

場 所
茨城県北茨城市平潟町343
電 話 0293-46-2971
風 呂の種類
男女別内湯 ・ 露天風呂
料 金
500円
営 業時間
要問合せ





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
ナトリウム・カルシウム-塩化 物温泉
(五浦元湯温泉2号泉) 63度 / pH8.0 / 450L / H21.8.3
Na+ = 3009 / K+ = 53.4 / Mg++ = 2 / Ca++ = 1428
Fe++ = 0.2 / NH4+ = 6 / Li+ = 1.8 / Sr++ = 18.9
Ba++ = 0.1 / Cl- = 7384 / F- = 2.2 / Br- = 2.4
SO4-- = 2.5 / HCO3-- = 9.1 / CO3- = 8.9
H2SiO3 = 50 / HBO2 = 53.6 / 成分総計 = 12030mg






茨城県には、温泉が少ないです。うん、唐突に何を言うって感じですが、だって本当なんだ
もん。群馬栃木茨城は、北関東3県なんて言い方でひとくくりにされる事が多いです。その
3県で比較すると、栃木には那須、塩原、日光、鬼怒川があり、群馬にも、草津、伊香保、水上、
四万など、全国的にも名前の知られる温泉地があるのに対し、茨城には有名所がありません。

でも、そんな茨城県にも、勿論温泉はあります。その中のひとつがここ、平潟港温泉です。
元々は漁師町だった平潟港の町に温泉が沸いたのは、昭和の終わりを告げる60年代。今では
立ち並ぶ民宿や旅館、ホテルなど、多くのお宿の内湯として利用されていますが、その歴史は
まだまだ浅いです。
平潟港温泉を、温泉街だと思って歩くと、良い意味で期待を裏切られます。
立ち並ぶ宿の屋号が「○○丸」だったり、軒先で干物を売っていたりします。また、お宿の売り
文句も、あんこう鍋一色で、温泉を前面に持ってきてアピールする所が少ない印象を受けます。
お湯が沸いて20年以上経っても、ここは温泉街ではなく、漁師町のままなのですね。そんな
ギャップが、とても良い雰囲気を生み出しています。
民宿くろさわは、そんな不思議な温泉街にある、小さなお宿です。

中に入ると、とても感じの良い女将さんが出てこられました。「すみません、立ち寄り湯です
が・・・」と言うと、どうぞどうぞと、とても感じ良く中を案内して下さいました。
実はこの日は、友人達と一緒に湯めぐりをするため、事前に連絡して入浴の許可を貰っていたの
です。電話先でとても感じ良く対応してくれた女将さんは、実際にお会いしてみると、想像した
通りに、親しみ安いとても良い方でした。



楽しみにしていたお風呂。男女別に内湯があ りますが、お宿の規模相応に
小ぢんまりとしたものです。男湯には合計4人、中が良いから一緒に入れます
が、これが他人同士だと、かなり気まずい思いをしそうです。
お風呂の造りは至ってシンプルで、舞台湯状の湯船がひとつと、手前に洗い
場があるだけです。

さて、そのお湯。ヒノキの湯船に、光の加減で僅かに黄褐色に見えるお湯が
張られています。
源泉掛け流しで、湯口から注がれたお湯は、注がれた量と同じだけ湯船から
溢れています。
手を差し入れてみると、少し熱めの44度でしょうか。鮮度の良さが分かる、
とても良い温度です。

早速湯船に体を沈めると、ザバーっと良い音 を立ててお湯が溢れ出します。
お湯からはゴムを焦がしたようなアブラ臭。湯口に鼻先を近づけて臭いを嗅ぐと、
その特徴を顕著に楽しめます。他にも、モール系んお臭いや、金気臭、潮臭等も
感じる、とても複雑で個性的なお湯です。

ふと、湯気越しに友人を見ると、幸せそうな顔をしていました。
きっと私も同じような顔をしているに違いありません。
とても気持ちが良いお湯です。


湯口のお湯を舐めてみると、強い塩分を感じます。海が近いからなぁと、改めて実感します。
かなりの塩分濃度で、お湯が少し熱めと言う事もあり、短時間でもグッタリ。ヘロヘロになって
しまいます。漁師町に相応しい、ガッツリと力強い男の湯って感じがします。
勿論浴後はポカポカ。汗がなかなか引かずに、少し困ってしまった程でした。


いやあ、良いお湯でした!
平潟港温泉、歴史が浅くても名湯は名湯です。
これからも、漁師町と温泉を上手に融合させて、魅力的な街を築いて行って欲しいと思いました。