のぞみの湯 (漣 温泉
★★★★★ 5.0

最終入湯日 : 2009-3/21
訪れた回数 : 3回

場 所
群馬県利根郡みなかみ町某所
電 話 無し
風 呂の種類
男女別内湯
料 金
100円
営 業時間
15:00 - 21:30





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
アルカリ性単純温泉
(漣温泉 のぞみの湯)  34.8度 / ph9.31 / H17.5.12
Na+ = 216 / Ca++ = 13.5 / Cl- = 102 / F- = 4.5
SO4-- = 303 / CO3-- = 25.2 / BO2- = 15.1
H2SiO3 = 47.7 / 成分総計 = 720mg






存在は結構前から知っていたものの、場所が分からず今まで諦めていた所です。
今度、いつもお世話になっている青森の友人が関東まで降りてきてくれるので、その案内を
する事になったのですが、是非その友人を連れて行ってあげたいと、真面目に場所探しを
してみる事にしました。

とはいえ、与えられた情報だけでは範囲が広すぎます。幾つか予想したポイントをウロウロ
してみましたが、一向に見つからず、1時間経過。このまま探索を続けていると、地元の方
に怪しまれてしまいそうです。
どうしようかと途方に暮れていたところ、たまたま目の前に役場があり、そこで聞いてみた
ところ、とても丁寧に教えて貰う事が出来ました。
なんと、辿り着いてみると実に以外な場所にあります。今まで数え切れないほど目の前
を通過していたにも関わらず、全く気が付きませんでした。



外観は事前情報通りで、かなり鄙びていま す。手作り感溢れる素朴な
プレハブ湯屋で、一言で言ってしまうとボロく、鄙びと言うレベルを通り越して
いる感じすらします。
施設入り口には、待合所でしょうか、休憩できるベンチなどが作られています。
なんだか時代劇のセットのような簡素な作りですが、ベンチの他にも、物干し
台のような一角も用意されていました。
いやぁ、ココだけ明らかに異空間です。ひとつひとつが私の琴線を刺激する、
実に素晴らしいものです!
お湯に浸かる前から感動で身震いしてしまいました。

内部も、外観から想像出来る通りの鄙びっぷ りです。
まずは脱衣所。手作り感が溢れるもので、必要最小限のものが一通り揃って
いる感じです。
なんと、所有者は村長さんなんですね。
清掃などは、地元の有志の方々がされているようです。
これがジモ専ではなく外来入浴出来るお風呂と言うのが、なんだか奇跡の
ように思えてきます。
入浴料は100円と、関東では今時あり得ないほどの金額です。
管理人などおらず、脱衣所にある料金箱に入れる仕組みになっていました。


浴室内も期待通りの鄙びた造りをしています。
木製の舞台湯で、横並びに3人程度入れるであろう、こぢんまりとしたものです。
勿論掛け流しで、湯口からお湯が静かに注がれていました。
これは一刻も早く入りたい! 私が期待に胸を膨らませ、脱衣所で服を脱いでいると、浴室
にいた先客のオジイチャンが手招きして私を呼んでいました。
何だろう・・・? とりあえず服を脱ぎかけの状態で行ってみると、オジイチャン、
「今日の湯は汚れとる、入らん方がえぇ!」と言うではありませんか!
ええぇぇ〜!? 折角ココまできてそれは無い!
見ると、お湯の中に湯花が舞っていたのですが、おじいちゃん曰く、普段はこんな事無いの
だそうです。
しかし、そうは言われても、ここまで来て引き返す道理も無く・・・
勿論入りました。



 

お湯は40度を下回るであろう、かなり温い ものです。
僅かにツルツルする肌触りがあり、基本的に透明。オジイチャン曰く、
普段は無いと言う粉雪のような湯花が無数に舞っています。
お湯からはほのかな甘い硫黄臭が香り、悪くはありません。
浴室の雰囲気といい、お湯の印象といい、以前訪れた片品にある
鎌田温泉「畔瀬」のプレハブ共同浴場のような感じがします。
確かに鮮度抜群とは言い難いですが、私にはそんなに汚れている
印象は無いのですが・・・?

お風呂に入りながら、このオジイチャンと色々世間話を楽しみました。
聞けば、この近くに住まれているそうで、毎日利用しているのだとか。
温泉が好きで東京から来たと伝えたところ、はるばる遠い所からこんな
ボロい風呂に?と、怪訝な顔をされましたが、「お湯が良いと聞いて」と
答えたら、なんだか得意気に「ココは良いだろう?」と仰いました。
このお風呂が大好きなんだなって伝わってきます。
私がオジイチャンに遠慮して湯口から離れた所に陣取っていたら、オジイ
チャン、察してくれたのか、「こっちへ来なさい!」「ココが特等席だ!」と、
湯口の真横を勧めて下さいました。

源泉が温いから少しだけ沸かしている事、昔からココにある事、飲める
お湯で持ち帰る方も居ると言う話、このお湯で料理を作ると美味いと言う
話、湯上りは湯口から汲んだお湯で体を流してから上がらないと駄目だ
と言う話、観光客が利用するのを好ましく思わない人も居ると言う事。
短い間でしたが、色々な話を伺う事ができて、とても楽しかったです。
オジイチャンが上がり際、「ゆっくり入っていきなさい」と言ってくれたの
ですが、それが妙に嬉しかったです。

↑ 女湯、造りが微妙に違う
素敵なロケーションに、素敵な湯屋、素敵なお湯と、素敵なオジイチャン。
一生懸命探した甲斐あって、本当に素晴らしい一湯でした。
いつまでもこの素朴な風情が残っていて欲しいと、切に願います。
私のHPでは敢えて場所の特定を致しませんが、もし運良くこの共同浴場に巡りあい、
利用する機会がある方は、くれぐれもマナーを守って入浴していただくよう、どうぞ
よろしくお願い致します。