福寿荘 (草 津 温泉)
★★★★ 4.5

最終入湯日 : 2009-12/31
訪れた回数 : 1回

場 所
群馬県吾妻郡草津町大字草津117-1
電 話 0279-88-2214
風 呂の種類
貸し切り内湯 × 1
料 金
素泊まり : 5000円くらいから
営 業時間
日帰り不可





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
酸性・含硫黄-アルミニウム・ 硫酸塩・塩化物温泉
(白旗源泉)   53.6度 / ph2.0 / H15.4.15
Na+ = 61.4 / K+ = 27.4 / Mg++ = 34.4 / Ca++ = 73.8
Fe++ = 18.6 / Mn++ = 1.24 / Al--- = 53 / H+ = 10
F- = 11.2 / Cl- = 380 / SO4-- = 600 / HSO4- = 202
H2SiO3 = 233 / HBO2 = 10.9 / H2SO4 = 5.1 / H2S = 13.8
成分総計 = 1740mg






草津のシンボルと言えば、温泉マニアでなくてもすぐに思い浮かべるのが、湯畑です。私のHP
をご覧の方には、今更言うまでも無いとは思いますが、草津温泉の中心で、連日多くの観光客で
賑わっています。
湯畑の周りには、共同浴場は勿論、土産屋などが立ち並び、何度訪れても楽しいエリアです。
そのため、草津に多く存在するお宿にとって、湯畑から近い事は、それだけ便利で魅力的な立地で
ある事を意味します。色々な宿のホームページで、「湯畑まで徒歩○分」と言う宣伝文句を目にす
るのもその為で、湯畑から遠いお宿では、湯畑までの送迎車を出す所もあると聞きます。

では、湯畑に一番近いお宿ってどこでしょう。大東館も近いけど、少し奥まっています。山本館?
うん、近いけど、コンビニの駐車場分だけ離れていますね。草津館はも近いけど、白旗の湯の影に
なっています。
まぁ、湯畑と言っても結構大きいですし、30秒以内であれば誤差みたいな物と思いますけど、
私が個人的に一番近いと感じているのは、ここ、福寿荘と言うお宿です。
なんと、湯畑の足湯目の前にあります。お土産屋さんを両隣に、ポツンと宿があるのです。
目の前を通過しても宿だと気づかなかった人は多いのではないでしょうか。

さて、そんな福寿荘さんに、2009年を締めくくる大晦日に宿泊しました。年末大晦日と言えば、
旅館でもかきいれ時です。それも湯畑目の前と言う立地条件のお宿となれば、さぞ高いと思う
でしょう。でも何と、素泊まりでたったの6500円です。
食事がつかないため、激安とまでは言いませんが、大晦日と言う事と、湯畑が目の前と言う
立地を考えれば、決して高くありません。
ちなみに、折角の大晦日ですし、最初は2食付でお願いしてみたのですが、この日は素泊まり
しかやっていないと、断られてしまいました。
一年の締めくくりを自炊で過ごすなんて、ある意味私らしくて良い感じです。
ちなみに、宿泊者の体験談などを読むと、この福寿荘さんはかなりマイペースと言うか・・・
言い方悪いですけど、あんまりやる気の無いお宿みたいです。
でも、至れり尽くせりな宿に慣れていない私にとっては、かえって好都合です。



その福寿草さん。通されたお部屋は、2階の 湯畑側のお部屋です。部屋と
廊下を隔てるものは、襖だけと言う、何とも家庭的な造りです。
正直、お部屋も手狭感は否めません。駄目な人には駄目かも?
でも、窓を開けると、すぐ目の前に湯畑があります。この立地は何者にも
替えがたいです。
部屋から眺める夜の湯畑は、ライトアップがとても綺麗で、幻想的です。
難点は、表は氷点下の寒さで、長時間窓を開けておくことは出来ません。
折角目の前が湯畑なのに、窓を閉めなければならないのは、正直残念。
でも、湯畑前で行われていた年越しカウントダウンは、部屋の中から参加する事が出来ました。
このカウントダウン、なんでも毎年やるそうです。この寒い中、カウントダウン1時間くらい前から、
生バンドが演奏して盛り上げていました。雪が降る氷点下の中、演奏する人も、それを見物する
人も、大変ですね。そんな人たちを、特等席の部屋から、高みの見物。実は安い部屋なんだけど、
凄く贅沢な気分です。

そんな素敵な立地条件の福寿荘さん、肝心なお風呂は、内湯がひとつ。この日は私たち含めて
3組くらいしか泊まっておらず、宿の規模からすると、ひとつで十分。
男女別には分かれていませんので、貸切での利用となります。
このお宿に引かれているお湯は、湯畑が目の前にあるのに、白旗源泉なのです。ちょっと意外
な気もしなくありませんが、白旗も湯畑に隣り合うような形ですからね。

浴室ですが、貸切なので手狭な物を想像しましたが、そこそこの広さがあります。湯船は2つに
分かれています。どちらに張られているお湯も、白旗源泉。浴室中に濃い硫黄の香りが充満して
います。硫黄臭好きには堪らないのではないでしょうか。


まずは手前の湯船。お湯の温度は43度程度 で適温です。お湯自体の濁りに
加えて、無数の湯花が舞っています。
湯口からはドバドバと源泉が注がれています。貸切風呂にこんなに注いで、
それも貴重な白旗源泉のお湯です。
勿体無いんじゃないかと心配してしまう程です。
このお湯は、今この瞬間、私たちの為だけに注がれている。そんな事を考える
と、それだけでも気分が良くなってしまいます。
お湯自体はどうかと言うと、利用者が少ない事も手伝い、全く汚れていません。

ただ、鮮度の話をすると、共同浴場の熱い方で、透明で新鮮なお湯を楽しめる
ことがあります。
それに比べると、完全に白濁しているこのお湯は、劣っている
と言わざるを得ません。源泉湧出箇所からの距離に加えて、湯船が大きい事と、
温度を冷ますまでの時間を考えれば、当然と言えば当然です。
でも、さながら熱湯バトルと言う趣すらある、攻撃的な共同浴場に比べて、こちら
のお湯は、とにかく柔らかくて優しいです。
濃い硫黄臭が全身を優しく包んでくれます。肌触りもサラサラと気持ちよく皮膚に
シットリと馴染みます。

これまで私は、何度も白旗共同浴場に入っていますし、今日も入ってきました。
白旗源泉の特徴は分かっています。それでも、「あぁ、白旗ってこんなに丸かっ
たかな?」と、不思議な気分です。
私は、攻撃的な白旗も好きですが、癒し系の白旗も良いですね。どっちも好き
です。これはこれで、アリです。


 



 

続いて奥の小さな湯船。こちらにも湯口があ りますが、かなり絞られており、
湯口からは漏れているような勢いで、チョロチョロと注がれています。
源泉投入量が少ないので、湯船の温度は低く、手を差し入れてみた感じだと、
37度くらいです。
ハッキリ言って、こんな温度じゃお話しになりません。
さっと入ってすぐ出ようと思い、体を沈めてみたものは良いのですが・・・ 
アレ?おかしい。湯船から出れません。
不感温度に近く、幾ら入っていてもが疲れないのです。

これだけ温い上に、少ない源泉投入量と来れば、鮮度はそんなに良くもありま
せん。ただ、これが不思議と気持ち良いのです。
こんなに温い白旗は、考えてみれば初めてです。熱いのが常識だった白旗を、
まさかぬる湯で楽しめるとは、想像すらした事ありませんでした。
これはこれで、素晴らしいです。

結局、適温浴槽と温湯浴槽を行ったり来たりして、じっくり堪能していたら、1時
間近く入ってしまいました。
その間、入れず待っていた人もいたかも知れません。
この場をお借りして、ゴメンナサイ。

立地もお湯も、とても素晴らしいお宿でした。
次回は是非とも暖かい季節に再訪し、窓を全開に開けながら、湯畑を見下ろしてビールでも
飲みたい物です。
必ずもう一度来ようと思った、素敵な一湯でした。

↓ 福寿荘の玄関前から撮影

↑湯畑前にあった正月飾り



以下、独り言

パパさん、見ていますか?
そう言えばここ、常宿でしたよね。やっと行って来ました。
雲海閣で絶賛されていた通り、ココは素晴らしいお宿でしたよ!
かな〜り先の事になると思いますが、また一緒に飲みましょうね!