金湯館 (霧 積温泉
★★★★ 4.5
http://www32.ocn.ne.jp/~kirizumikintokan/
最終入湯日 : 2008-1/27
訪れた回数 : 1回

場 所
群馬県安中市松井田町坂本1928
電 話 027-395-3851
風 呂の種類
男女別内湯
料 金
500円
営 業時間
要確認





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
カルシウム-硫酸塩泉
(霧積温泉 入之湯) 39度 / S58.7.11
Na+ = 54 / K+ = 1.1 / Ca++ = 476 / Mg++ = 0.72
Cl- = 45.4 / SO4-- = 281 / HCO3- = 39.7
H2SiO3 = 1.2 / HBO2 = 21.4 / 成分総量 = 1822.14mg







紅鮭の友人×2が遊びに来て、紅鮭含む4人で、「温泉行こう」と言う話になりました。
条件は、日帰りで行ける所で、あまり熱く無いところで、ゆっくり出来る所だそうです。
その友人×2とは何度か温泉行っていますが、マニアでは無いので、何箇所か湯巡りす
るような所へは連れて行けません。
お手軽な箱根辺りを考えましたが、2度行ってるので却下。草津も連れて行ってるので
却下。那須?ただ、あまり硫黄臭が強烈でも辛そうなので却下。温め温め・・・と、探して
いたところ、ふと思い出したのが、前から行きたいと思いつつ、その立地の不便さから湯
巡りコースから外れ続けていた、霧積温泉の「金湯館」です。
以前、金湯館の手前にある「きりづみ館」には立ち寄っていましたが、金湯館には時間が
合わず、未湯のまま課題として残っていました。

霧積温泉は碓氷峠の群馬側から山間に入った所にあります。
一本道を進むと、その道はじょじょに細くなり、秘湯に向かっているのだと言う気分が高揚
してきます。
霧積温泉には、金湯館ときりづみ館の2軒があります。金湯館はきりづみ館の手前で右
折し、車がすれ違えない程の細い道を1km程進んだ先にあるのですが、この道、勾配が
結構急なうえ、全面凍結しており、そのうえガードレールも無く、ハンドル操作を誤ると崖下
に一直線で落ちてしまいます。慎重にハンドルを切り、ギアを一速に落としてクラッチ&
アクセル操作で速度が低下し過ぎないように気を配りながら(FFだから止まると登れなく
なる)、やっとの思いで金湯館の駐車場に到着しました。



お宿は駐車場から少し崖下に歩いた所にあり ます。まさしく秘湯と
呼ぶに相応しい、山の真っ只中にありました。
宿へのアプローチは栃木の赤滝鉱泉に似ているような気がします。
宿へ続く砂利道を歩くと、行く手に一匹の犬がお出迎え。通さないと
ばかりに道を塞ぎ、けたたましく吼えています。
構わず進むと、犬は吼えるのをやめ、一旦私たち一行に道を空けると、
今度は私たちの後ろを一定距離開けてついて来ました。

「おや?一緒に歩きたいのかな?」
と、立ち止まってみると、その犬も立ち止まってこちらの様子を伺って
います。
 「ははぁ、さては、怖がっているのだな?」
下手に懐いてしまうより、怯えているくらいの方が、番犬としては役に
立ちます。

気にせずに先に進む事にしたところ、犬の方から私との距離を縮めて
きて、気がついたらいつの間にかその犬は私の足元で臭いを嗅ぎなが
ら尻尾を振っていました。


お宿の中は、山小屋と呼ぶのが相応しい、とても素朴な物です。
玄関先には「日本秘湯を守る会」の提灯がぶら下がっています。
秘湯らしからぬ立派な施設にぶら下がっているイメージなので、かえって似合わない気が
するのは、私だけでしょうか?
お婆ちゃんに受付をお願いすると、お風呂までの場所を丁寧に教えてくれました。



 

さて、お風呂。男女別の内湯になっていま す。
浴室はタイル張りでとてもシンプル。10人程度入れる湯船に、無色透明
のお湯が張られています。
湯口からはお湯がザブザブと注がれており、溢れたお湯は洗い場に勢い
良くオーバーフローしていました。
期待通りの光景にお湯に浸かる前から胸が躍ります。

浴槽内のお湯は温めで、この時期としては少し肌寒さすら感じる、38度です。
肌触りはツルツル。僅かに硫黄臭と芒硝臭が混じるお湯で、30秒もじっと
していると、体に細かい気泡が付着します。
じっくり浸かっていると、体が少しずつ温まり、とても心地良くなってきます。
言うまでも無く鮮度抜群。冬季間にも関わらず、お湯を安易に加熱せずに
そのまま掛け流しにしているのは賞賛に値します。
ちょっと入ってすぐに出たい人には向きませんが、じっくり長時間お湯を楽し
みたい人には嬉しいですね。
気がついたらウトウトして、寝入ってしまいました。

結局、お湯に1時間30分くらい、ずっと浸かり続けでゆっくりしてしまいました。
幾ら温いとはいえ、これだけ長時間入っていると、流石に疲れますね。
浴後はグッタリ。お湯から上がると、重力と言うのが恨めしい程に強く感じ
ます。
フラフラになりながら玄関先まで戻ると、少し前に上がっていた紅鮭と友達
×2の計3人がお茶と御新香で談笑していました。
なんと、お婆ちゃんが差し入れてくれたのだそうです。
少ししょっぱいくらいの御新香でしたが、汗を掻いた浴後だったので丁度良い
位の塩加減に感じます。
思わず沢山頂いてしまいました。この心遣いも嬉しいですね!
これから帰らなければならないのが残念で仕方がありませんでした。

静かな山の中に沸く名湯です。
ずっと行きたいと思い続けてきて、やっと入る事が出来ました。
良かった良かった・・・
いつまでも良いお湯と、素朴なサービスで、癒しを提供し続けて欲しいと
思った一湯です。