処々や (伊 香保温泉
★★★★ 4.5
http://www.kokoya.jp/
最終入湯日 : 2008-4/12
訪れた回数 : 1回

場 所
群馬県渋川市伊香保町伊香保
電 話 0279-72-2156
風 呂の種類
男女別内湯 ・ 貸切風呂
料 金
500円 (蕎麦を食べれば無料)
営 業時間
要相談





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
カルシウム・ナトリウム-硫酸 塩・炭酸水素塩・塩化物温泉
(本泉 <混合泉>)
40.9度 / ph6.4 / H9.7.18
Na+ = 105 / K+ = 10.2 / Mg++ = 29.5 / Ca++ = 142
Fe++ = 8.28 / Mh++ = 1.42 / Cl- = 118 / SO4-- = 301
HCO3- = 282 / H2SiO3 = 177 / HBO2 = 7.7 / CO2 = 98.6
成分総量 = 1280mg







今まで何故か避けていた伊香保温泉。るるぶやじゃらんの影響か、部屋付き露天風呂の
お宿とかばかりがクローズアップされて、お湯を大切にしない歓楽温泉街と言うイメージが
強く、来る気がしなかったのです。
でも、色々と調べる中で、伊香保にも私好みの所があると知り、行ってみました。

まず最初の1軒目は、有名な石段街を登りきった所にある伊香保焼き(たこ焼き)のお店。
店頭でたこ焼きを売っており、内部は「睦庵」と言うお蕎麦屋さんで、座敷に上がって頂く
事が出来ます。まぁ、それだけならば、観光地でよく見かけるお店でしか無いのですが、
なんとココで立ち寄り入浴が出来るのです。しかも、入浴料は、食事をすればタダと言うか
ら嬉しい限り!
何故たこ焼き&蕎麦のお店に温泉が引かれているかと言うと、ここは古くは「叶屋旅館」
として温泉宿を営業していたそうなのです。ただ、施設が古くなった事と、少し離れた場所
に、自前のケーブルカーまである超立派な「景風流の宿かのうや」が完成したので、お宿
としての役目を終え、改装した後に現在の「処々や」になったのだとか。

お蕎麦屋さんの中に入ると、お出迎えしてくれたのは、とても気さくな女将さん。お風呂に
入りたいと告げると、「あら!いいわよ〜!先に食べてから入る?入ってから食べる?」
と仰る。先にお風呂をお願いすると、「コッチです〜!」と、陽気に案内。趣ある店内にある、
怪しげなドアを開けると、なんとそこは浴室。店内は雰囲気良くてお洒落なのですが、ココ
だけ雰囲気が違います。なんか、ジモ専のような雰囲気です。



 

 

脱衣所はウナギの寝床みたいな、手狭な物。 入って最初の脱衣所が男性用。
女性用はその奥にありますが、利用するには男性用を通過しなければいけな
い仕組み。お風呂はちゃんと男女別に別れています。
女将さん、「こっち男用ね!」「奥は女性の方のお風呂です〜!」と、一通り
説明して、最後に、「別に他にお客さん入れないから、好きな方入っちゃって!」
「ごゆっくり〜!」と言って出て行かれました。
なんか、とても楽しそうにお仕事をされていて、素敵な方です。

さて、そのお風呂。小さな男湯と、さらに小さな女湯。伊香保にこんなマニアッ
クなお湯があったのかと、思わず絶句してしまいます。
「お洒落な浴衣でカレのハートをゲット♪」「憧れの部屋付き露天風呂」などと
言う、伊香保のイメージが音を立てて崩れ去りました。
お湯は黄土色に濁る、敢えて言葉を悪く表現すると「泥水」のような感じの物
です。るるぶ&じゃらんを片手に、カレとお洒落に石段街を散策したい女性が
見たら、悲鳴を上げてしまいそうです。
しかし、これが本来の伊香保のお湯。温泉好きには、この手付かずでピュアな
お湯が有難い事この上無いのです!

早速入ってみましょう。お湯は意外と温めで、41度くらい。ずっと浸かったまま
で入れる温度です。見た目に狭い湯船ですが、浴槽は思いの他深く、お尻を
少し浮かせて入る体勢になります。
お湯は泥臭い金気臭。以前石段の湯に入った事がありますが、それと比べ
ると、全く別源泉と言っても過言では無いほどに、個性的で、エグいです。

湯口は湯船の奥、小さな窓状の小部屋(?)にありました。打たせ湯のよう
に、高い所からドボドボと注がれています。お湯を口に含んで見ると、実に
不味い。エグい金気味がして、飲泉に抵抗が無い私でも吐き出したくなって
しまう程の味です。

ちなみにこの小部屋は、男女湯両方と繋がっており、身を屈めて通れば、お
湯に浸かったまま男女湯を行き来出来ます。
女性にとっては、覗かれてしまうのでは無いかと、少し不安になる作りです
が、今では貸切で利用しているみたいですし、問題ありません。
それにしても、凄い浴室です。一体いつまでココが旅館として使用されていた
のかは不明ですが、今の「かのうや」さんからは、全く想像も付かない、クラシッ
ク過ぎる浴室でした。

浴後、2階のお座敷でお蕎麦と伊香保焼き (たこ焼き)を頂きました。
たこ焼きは外がカリっとしていて、中はクリーミー! 6個で400円です。高から
ず安からずの観光地価格ですが、石段街散策の際にフラリと軒先で食べるには
良さそう!
お蕎麦は、細麺で上品な物です。大盛りを注文したのですが、見た目が少ない
です。でも、麺が細い為にギッシリ詰まっており、食後は満腹になりました。
お味は、上品な蕎麦の香りを喉越しよく頂ける、なかなか美味しい物です。私の
理想は、ガッツリと野性的な蕎麦の香りを、ゴワゴワに硬い太麺で頂く、山形
蕎麦なのですが、それから比べると対極のようなお蕎麦。でも、良い物は良いっ
て事で、しっかり美味しく頂けました。



私の中で「るるぶ&じゃらん系」と決めてかかっていた伊香保温泉の株が、一気にストップ
高まで急騰した、実に素晴らしく、かつ、マニアックな一湯でした。