長寿館 (法 師 温泉
★★★ 3.5
http://www.houshi-onsen.jp/index.htm
最終入湯日 : 2007-7/16
訪れた回数 : 1回

場 所
群馬県利根郡みなかみ町永井650
電 話 0278-66-0005
風 呂の種類
混浴内湯 ・ 女性専用内湯
料 金
800円
営 業時間
10:00 - 13:30





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
カルシウム・ナトリウム-硫酸 塩温泉
(旭の湯)  42.7度 / ph8.2 / H12.6.1
Na+ = 95.5 / K+ = 3.42 / Mg++ = 0.2 / Ca++ = 278
Cl- = 113 / F- = 0.7 / SO4-- = 699 / HCO3- = 15.3
H2SiO3 = 40.1 / HBO2 = 5.1 / 成分総計 = 1250mg







JRのポスターに使われる程の風情ある浴室と、足元自噴の素晴らしいお湯で、コアな
温泉ファン以外にも広く知られる、法師温泉の長寿館。
私が湯巡り始めて間もない頃、なんの下知識も無いまま訪れ、日帰り入浴の時間外だった
為に断られた事もありました。

以来、常に気になる存在であり続けた訳ですが、この日に至るまで入浴した事が無く・・・
理由は、メインのお風呂が混浴な為、紅鮭と一緒だと宿泊しか選択肢が無かったためです。
しかし、泊まると結構なお値段になるので、金銭的余裕の無い私は、ずっと片思いをするよう
な気分で、いつか宿泊出来る事を夢見つつ我慢の日々を過ごしておりました。
ところがこの日、一緒に湯巡りをしていた友人が「立ち寄ろう!」と言い出してしまい、宿泊で
なければ利用しないと言う決意も虚しく、立ち寄りで入浴してきてしまったと言う次第です。
あぁ、紅鮭を風情ある大浴場に入れてあげたかったのになぁ・・・
でも、結論から先に言うと、立ち寄りで十分なお宿でした。

まず、お宿の外観。秘湯と言う名前が相応しい美しい木造建築です。周囲に何も無い一軒
宿で、実に素晴らしい佇まいをしています。柱の一本一本に歴史を感じ、ため息が出ます。
さて、受付。日帰り入浴である事を告げ、会計をする私。日帰り客は履物をビニール袋に
入れてくれとの事。大人しくそれに従い履物を袋に入れる私。さて、お邪魔しますと足を踏み
入れようとしたところ・・・
凄い剣幕で受付の女性に呼び止められました。何事?と、思ったら、その女性、目を丸く
して、私の持つケロリン桶を指差し、「お客さん、それはいけません!」「当館は旅館です!」
「この袋に入れてください!」と、下足を入れるビニール袋を私に手渡すではありませんか!

う〜ん、ケロリン桶、法師温泉では使用禁止だそうです。

まぁ、気持ち分かりますけどね。確かにここは公衆浴場じゃ無いから、ケロリン桶は場に
そぐわないかも知れない。何も考えずに持ち込んだ私も軽率でした。
ただ、物には言い方ってものがあるじゃない? そんな、汚い物を見るような目で私の愛用の
桶を見ないで下さい。
それに、ケロリン桶が使用されている旅館なんて全国にゴマンとあるわけですが、この長寿館
は一体何様のつもりなのでしょう?
すんごい嫌な気分。でもまぁ、折角来たのだから、事を荒立てても仕方が無く、旅館の指示
に従って、大人しく桶を下足袋に入れ、お風呂場へ向かいました。

さて、混浴の大浴場。既に多くの人でごった返しています。ざっと30人くらいはいるでしょう。
流石にこの状況で入れる女性はいない様子で、混浴とは名ばかり、利用者は全員男性。
女性は女性専用のお風呂を利用しています。
脱衣所も人でいっぱい。とりあえず、その中を掻き分け、浴室へ。
雑誌やテレビなどで何度も見た、憧れだった風情ある大浴場、あぁ、やっぱり素晴らしいと
ため息が出ます。

とりあえず桶でかけ湯。念のために見渡してみたが、備え付けの桶は全部檜桶で、ケロリン
桶はひとつも無かった。
お湯は無色透明で、僅かに石膏臭と硫黄臭がする、少し温めのものです。
浴槽の底には玉砂利が敷かれており、その一部から気泡と共にお湯が湧出しているの
が分かります。湯量は豊富で、お湯が常に湯船から溢れて、掛け流されています。
いやぁ、このお湯は気持ちが良い!駆け上がる気泡に、思わず鹿児島にある湯川内温泉
「かじか荘」を彷彿とさせられます。
お湯に浸かってじっとしていると、僅かながら気泡が付着します。さすが、足元自噴だけ
あって、お湯が新鮮!

一通りお湯を観察し終わったあと、周囲のお客さんも観察してみる。
すると、お湯に入らずある一点を鋭いまなざしで凝視している数名を見つけました。
うーん、酸ヶ湯にもいましたが、ここにも居るんですねぇ、女性が入ってくるのを張り込みして待ち
構える恥知らずな温泉刑事が。
陣取ったベストポジションから微動だにせず、女性脱衣所を凝視しながら、獲物が来るのを今か
今かとじっと待ち構えています。
ただでさえ男性客ばかりで、女性が入る隙など微塵もありません。そのうえ、そんなに睨みきか
せていたら、なお更誰も入って来ませんよ。 一体なに期待しているんだか。
メガネが曇るとお湯で丹念に洗い、今か今かと待ち構えるその浅ましい姿を見ていると、何だか
気分が悪くなってきました。ケロリン桶より、まずこいつらを先に駆除しろと。
お湯は素晴らしです。でも、あまり良い気分ではなく、長居はせずにその場を後にしました。

なお、女湯に行った紅鮭曰く、女湯も足元自噴で気泡がポコポコと上がっていたとの事。
それを聞いて一安心。大浴場からの引き湯だったらやっぱり宿泊しなければとなる所でしたが、
女湯側も足元自噴ならば、もうここに思い残す事はありません。
無理して高いお金払って泊まる必要無かったなぁと思った次第です。


いつか宿泊したい。そんな思いをずっと抱き続けてきた法師温泉。
もしかしたら、宿泊すればきっと素晴らしい思い出になっていたかも知れませんが、今回
の立ち寄りでイメージは崩壊しました。一言で言うと、幻滅です。
お湯と建物は素晴らしいです。でも、従業員の態度悪いし、温泉刑事がいるしで、これでは、
気分が良くありません。
私にとっては、当分の間は縁が無さそうな、とても残念な一湯となりました。