朝 日荘 (濁河温泉)
★★★★
4.0

最終入湯日 : 2005-4/16
訪れた回数 : 1回

場 所
岐阜県下呂市小坂町落合2383
泉質
炭酸水素塩硫酸塩温泉
風呂の種類
男女別内湯 ・ 露天 ・ 家族貸切風呂
電話
0576-62-3528
料金
入浴 : 1000円

  - 濁河温泉 -

濁河と書いて、「にごりご」と読む。
御嶽山の6合目にある、標高1800メートルの高所温泉。
山中の秘湯の温泉街で、夏は避暑、冬はスキーで賑わう。






日本一の炭酸泉と称する「ひめしゃがの湯」で入浴した後、次に向かったのは、日本一
高所の温泉と称する、濁河温泉にある、「朝日荘」です。
聞けば、御嶽山の6合目にあり、標高1800メートルとの事。
おや? 1800メートルだったら万座温泉と一緒では?
しかも、標高2430メートルにある、富山県の「みくりが池温泉」(源泉位置2300メートル)を
差し置いて、日本一とはこれ如何に!?
岐阜のお隣、富山や長野には、2000メートルを越える高所温泉が幾つもあります。
うーん。どういう意味なんだろう、と思って、じっくり調べてみたら、「通年営業している温泉で
日本最高所」だそうな。ほー、万座も通年営業だけど、つまり同着1位なのか〜・・・
って、更に調べてみたら、長野の本沢温泉(2150m)が通年営業でした! 残念っ!
もしかしたら、「旅館の目の前までマイカーで行ける通年営業の高所温泉」という、かなり
限られた条件で、万座と同着の日本一なのだろうか・・・
いずれにせよややこしいので、日本一になんか拘らなければ良いのに、と思う。
しかしまあ、1800メートルとて、高所である事には間違い無いです。一体どんな所だろう
かと期待に胸を膨らませ、ナビをセットする。



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「ひめしゃがの湯」から、濁河温泉「朝日 荘」までは、およそ25km程度。
「どうせ田舎道で空いている事だし、30分位で到着するのではなかろうか?」
と期待したのですが、その期待は走り出してすぐに打ち砕かれました。
・・・山道です。一部、対向車とすれ違う事すら困難な道幅で、延々カーブが
続く酷道です。
交通量は極めて少ないのですが、調子に乗ってスピードを出す訳にもいかず、
自然とノロノロ運転になります。
途中、「濁河温泉まであと20km」というような、キロポストが設置されているの
ですが、この山道で20kmという数字、矢鱈と長く感じます。
しかし、風景は途中から御嶽山を一望出来る絶景に変わり、なかなか
楽しい道中となりました。
結局、下車して山菜を摘んだり、写真を撮ったりしながらの移動になった為、
濁河温泉に到着するまでに90分程の時間を要してしまいました。



到着した濁河温泉は、旅館が数軒立ち並ぶ、ひっそりとした所にあります。
来るまでの道程などを考えると、まさしく秘湯と呼ぶに相応しいロケーションです。
「日本一高所温泉」の看板をよそに、目的の朝日荘を目指す。
朝日荘は、濁河温泉にある旅館の中でも、とりわけ高い所にありました。1800メートルの
案内看板から更に登った所にあったので、1850メートル位かも知れません。

中に入ると、女将さんがお出迎えしてくれました。事前に日帰り入浴が出来るかどうか、
電話で確認をしていたので、「お電話を下さった方ですか?」と聞かれる。
折りしも4月中旬はスキーシーズンが終わった直後で、新緑前。ある意味、一年で最も
客足が鈍る時期なのかも知れません。入浴時を含む滞在中、他のお客さんの姿を一人も
見かけませんでした。宿には申し訳無いと思いつつ、お陰様で他人を気にすること無く、
ゆったりと過ごす事が出来ました。


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お風呂は男女別内湯と、内湯の先には露天風呂。他にも家族風呂があります。

まずは内湯ですが、カランが数人分と、コンクリートの浴槽が一つ。
4〜5人入れると思われる浴槽には、赤茶色に薄く濁ったお湯が掛け流されています。
よく見ると、お湯には黄色い粉雪のような湯船が舞っています。太陽の光が当たり、まるで
砂金の粒子のような輝きを放ち、とても神秘的。臭いは僅かな鉄臭と硫黄臭がします。
湯船の温度は45度程でかなり熱め。湯口からは49度の源泉がドバドバと掛け流されています。
湯口には「この温泉は飲めます」という張り紙と共に、飲泉用のコップが置かれていました。
飲むと、臭い通りに、鉄と硫黄の混ざった渋い味がします。ただ、あまり強烈なクセは無く、
比較的飲みやすいお湯でした。

内湯の先には露天風呂があります。
こちらは岩風呂になっていて、内湯の倍程の広さ。内湯と同じ泉質だと思う
のですが、お湯の利用のされ方が違う為か、黄緑色に濁っていました。
こちらのお湯は、42度で適温。析出物で今にも塞がりそうな湯口からは、
内湯と同じく49度のお湯が勢いよく掛け流されています。
こちらにも飲泉用のコップがあり、飲んだ印象は内湯と全く同じでした。
心地よい開放感と、お湯が温い分、こちらの方がゆっくり出来てお勧めです。

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ちなみに、こちらには貸切風呂もあります。恐らく宿泊者専用なので、利用はしません
でしたが、誰も居ないので覗かせてもらう。

中は、貸しきり風呂と呼ぶには広すぎる、とても贅沢なものです。
檜作りの内湯と岩風呂の露天があり、10人位が一度に入っても充分なスペースがあります。
たいてい、貸切風呂は「オマケ」的なモノが多いのですが、朝日荘のはむしろ、
貸切風呂の方が普通の男女別浴場よりも新しく、とても綺麗な造りをしていました。
ここに入ったら、さぞかし気持ちが良いのだろうなぁ・・・

お湯は入っていないので確認出来ませんが、多分他と同じです。
誰も居ない浴槽に、源泉がドボドボと掛け流されていました。


帰り際、旅館の玄関に戻ると、女将さんが再度対応してくれました。
ご主人と思われる方も出てきてくれ、親切に色々と話を聞かせてもらう。
帰り際、女将さんが駐車場まで見送りに出て、手を振ってくれる。
たかが日帰りの利用だったにも関わらず、とても丁寧な対応をして下さいました。

土曜日に宿泊をすると、一泊13000円前後からだそうです。
安宿に慣れてしまった私にはちょっと高いけど、一度は宿泊してみたい所だな〜・・・
と、思いながら、後ろ髪を引かれる思いで濁河を後にしました。