高原荘 (高 湯温泉)
★★★★ 4.5
http://www.f-onsen.com/kougen_sec/index.htm
最終入湯日 : 2009-12/28
訪れた回数 : 1回

場 所
福島県福島市町庭坂字湯花沢1
電 話 024-591-1215
風 呂の種類
男女別内湯
料 金
300円
営 業時間
要相談





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
酸性-含硫黄-カルシウム・ア ルミニウム-硫酸塩温泉
(高湯26番 滝の湯) 51度 / ph2.8 / H16.6.4
Na+ = 65.3 / K+ = 21.8 / Mg++ = 26.6 / Ca++ = 95.2
Al+++ = 29 / Mn++ = 1.4 / Fe++ = 0.8 / H+ = 1.6
Cl- = 53.8 / F- = 2.2 / SO4-- = 640.5 / HSO4- = 34.2
H2SiO3 = 181.2 / HBO2 = 9 / CO2 = 506.3 / H2S = 113.6
成分総計 = 1782mg






私が温泉めぐりを始めた頃、一番好きだった泉質は、白濁の硫黄泉です。
週末どこの温泉に入ろうかと迷った時、とりあえず白濁に濁る硫黄泉が真っ先に候補に挙がりました。
ここ、福島県の高湯温泉は、日本国内でも有数の硫黄成分含有量を誇る、良質な白濁湯楽しめる、
素晴らしい温泉地です。

ただ、私も少しずつ好みが変わってきて、以前ほど優先順位が高く無くなりました。
もちろん硫黄泉は今でも好きなのですが、最近は何故か芒硝泉ばかりに目がいってしまうのです。
しかも、硫黄泉って入っている時は気持ちが良いのですが、強い臭いが肌に残るのです。湯めぐりを
している途中に入ってしまうと、その後に入る単純泉も、体に沁みこんだ硫黄臭が邪魔して、観察がし
辛いのですよね。そのため、湯めぐりをしている時の行程に組み込む場合、入る順番を色々と考えな
ければいけなかったりして・・・
そうこうしているうちに、いつしか高湯温泉から足が遠のいてしまっていました。

でも、そんな高湯温泉でも、幾つか入り損ねている施設があり、そのひとつがここ、高原荘です。
色んな人の口コミや、湯船の写真を見るにつけ、是非行って見たいと思っていたのです。
この日は前半に飯坂でたっぷり芒硝泉を楽しんでいたので、思い残す事はありません。
思う存分硫黄臭まみれになれると、気合を入れて突撃してみました。

さて、その高原荘。高湯の共同浴場「あったか湯」よりも標高が高い所にありました。
なんとも素朴な感じのお宿です。
中に入ると、お婆ちゃんに入浴をお願いし、お金を払って中へ。平日だからでしょうか、館内は
とても静かで、私たち以外のお客さんの姿はありません。
お風呂は入り口から入って、階段を上った先にありました。



造りは男女別の内湯です。隣り合っています が、完全に壁で仕切られており、
声は通りません。
コンクリート浴室に湯船がひとつあるだけと言う、非常にシンプルな造りなので
すが・・・
浴室を見た瞬間に、あまりの素晴らしい造りに、思わずため息が出てしまいま
した。

何よりもまず、湯船が小さいのです。3人も同時に入れば、肩が触れ合ってしま
うのではと思う程に、とっても小さな湯船です。そして、豊富な湯量! 湯口から
はザブザブとお湯が注がれています。
湯船からはお湯が溢れていませんでしたが、浴槽の隅に排水用のパイプがあり、
そこからお湯が捨てられていました。ふけの湯と同じ方式です。

とりあえずしっかり掛け湯をして、中に飛び 込みました。
体が冷えていたせいもあって、最初はとても熱く感じたお湯ですが、肌が馴染む
と適温です。43度くらいでしょうか。白濁し細かい湯花が大量に舞うお湯からは、
強い硫化水素臭を感じます。
鮮度は申し分無い程に抜群。酸性のお湯なので、芒硝泉のような肌をビリビリ
刺すような感触もあります。湯口のお湯を口に含むと、苦い硫黄味。
久しぶりの良質な硫黄泉に浸かり、私の五感すべてが狂喜乱舞しているのが
分かります。
最近ずっと芒硝泉に傾倒してきた私ですが、良いお湯は、硫黄泉だろうが何だ
ろうが、垣根無しに良いです。

湯口を改めて見ると、湯口の樋の途中に間仕切り板があります。この板のため、
お湯の半分が湯船に注がれる事無く捨てられています。なんと勿体ない。。。
板を外すと、全量が湯船に投入されました。
仕組みとしては、ふけの湯の隣にある大深温泉みたいです。

仕切り板を外した事により、湯量が増して、満足度アップです。
湯口のお湯はせいぜい48度くらい。これ、全量投入しても、さほど熱湯にはなら
ないと思うんだけどな。

 

暫く入って温まり、湯船の外に出ると、さっと体が冷えます。成分のせいもあると思いますが、最大の
理由は、浴室内が寒いのです。
湯口の裏に大きな換気扇があり、ここから空気を逃がしています。湯口の真横に換気扇があるのは、
硫化水素濃度の高い高湯のお湯で、中毒になるのを防止する為と思われます。
換気扇で浴室の空気が外に吐き出された分、脱衣所から冷たい空気が入り込むので、浴室内は常に
乾燥していて、温度が低いのです。

もう少し暖かいと嬉しいのですが・・・ でも、悪い事ばかりではなく、体がさっと冷えるので、時間を置か
ずに湯船に再突撃出来ます。
出たり入ったり、全身硫黄臭まみれになりながら、良いお湯を堪能する事が出来ました。


いやあ、ほんと素晴らしい! こんな素晴らしいお湯から遠ざかっていた自分が情けなく感じてしまいました。
正直、★5つつけても良いのではと、今でも悩んでいます。
でも、5つ★はなるべく乱発したくないと言う勝手な理由で、今回は自粛。
でも、もし再訪して、同じコンディションだったら・・・ 自信無いなぁ。(笑)

温泉に風情や開放感、まして、シャンプーの種類や洗い場の使い勝手にウルサイ人は、行っちゃ駄目。
でも、もし泉質に多少でも拘りがあるならば、とりあえず行って見てください。素晴らしいですから!
心の底から感動を覚えた、素晴らしい一湯でした!