あすなろ温泉旅館 (掛落林温泉)
★★★★★ 5.0

最終入湯日 : 2006-5/1
訪れた回数 : 1回

場 所
青森県北津軽郡板柳町大字掛落林字前田140-1
電 話 0172-73-2641
風 呂の種類
男女別内湯 ・ 露天 ・ 家族風呂(宿泊者専用)
料 金
350円
営 業時間
8:00 - 22:00





飲 泉
循 環
塩 素
加 温
加 水





 
ナトリウム・塩化物温泉




「アブラ臭が凄い」との事で、前々からその名前だけは知っていたあすなろ温泉。今回、
青森に行く機会があったので、宿泊で利用する事になりました。
2食付きで予約したので、予定では6時頃に到着するつもりでいた私。途中色々と寄り道を
したせいで、どんどん遅くなってしまい、結局付いたのは7時30分頃。
「あぁ、きっと、宿の人は夕食作って待っているに違いない」と思い、慌てて駆け込んでみると、
どうもそこは銭湯っぽい佇まいです。「アレ、ほんとにココなの?」と思い、恐る恐る「あのぉ、
今日宿泊の予約をしているのですが・・・」と言うと、ちゃんと部屋まで案内して貰えました。
間違っていなくて良かったのですが、想像していたイメージと全然違うのでビックリです。
心配していた晩御飯ですが、「いつでもどうぞ」と言うので、ちょっと安心。


↑一人ぼっち。広間が実際以上に広く感じます


↑結構豪華? ラップ剥がすのが大変でした
 


↑マンガ盛りです。ハッキリ言って食いにくい
急いで部屋に荷物をまとめ、フロントのオジ サンに一声かけて、そそくさと
大広間へ向かうと、あったあった、私の到着を待ちわびていた晩御飯。
遅かったせいか、丁寧に一つ一つのお皿にラップが掛かってます。
他のお客さんは既に食事を済ませたらしく、大広間に私の分だけがポツンと
残されていました。

さて、座布団に腰掛け、「早速ビールでも頼むかな・・・」と思い、待つ事3分。
注文を聞いてくれる筈の給仕さんが来てくれません。
フロントに戻り、「あの、晩御飯ですが・・・」と聞くが、「どうぞどうぞ」と言われ
るばかり。
つまりこれは、勝手に食えと言う事なんだろうか。

仕方がないので、自販機で缶ビールを買い、手酌でコップに注ぎ、料理に掛け
られたラップをピリピリと剥がす。固形燃料を使って暖める鍋があったので、
これも自分でマッチを擦って火をつける。
そんな事をしている間に時間が過ぎていくのだが、やっぱり誰も来ない。
うーん、侘しい。
ふと後ろを振り返ったら、電気釜があり、中にはたんまりとご飯が入っていました。
これも自分でよそえって事だな?
うーん、何だか民宿みたいな対応だなぁ。
大広間に、ポツンと私一人、自分で飯をよそって、手酌で缶ビールを飲んでいる。
ココ旅館だよな? 青森まで来て何してるんだ、俺?
そんな事を考えていたら、侘しさを通り越し、何だか愉快になってきてしまいました。

あまりに愉快なので、ごはんをマンガ盛りにしてみる。
おー、グレイト!
寂しい食卓に咲いた一輪の花。雄々しく盛られた姿を見ると、何だかホッと
心癒されるのです。思わず記念撮影。
でも、誰かに見られたら恥ずかしいので、一気に食す。
楽しさと寂しさが入り混じった、複雑な感情が芽生えました。
うむ、何だかワカランが飯が美味いぞ!
気が付いたらおなか一杯になっていました。
せめて「ごちそうさま」くらいは言おうと思い、フロントへ行くが、誰もいませんでした。

気を取り直し、肝心のお風呂ですが、私が宿泊した「金星」と言う部屋には家族風呂がある
のです。源泉100%を楽しみ放題!湯船の栓をして、蛇口を捻ると、強烈なアブラ臭を放つ熱湯が
ドボドボと出てきました。おおおぉぉ・・・ 凄いぞ。
ただ、このままだと熱すぎるので、湯船にお湯を貯めて冷ます必要があります。
加水なんかしちゃ勿体無いですからね。結構大きな湯船で、お湯が貯まるまで30分近く時間が
かかりました。後は蛇口を止め、冷めるのを待つだけです。
友人に聞いた話では、2時間もあれば入れるようになるとの事。うーん、待ち遠しいです。
その間、銭湯の方にも行って時間を潰す事にしました。

銭湯を利用出来るのは銭湯の営業時間内に限 られており、朝8時から
夜10時までです。宿泊者であっても時間外は利用出来ません。
ちょっと残念だけど、家族風呂あるし、ま、いっかな。

湯には内湯と露天があります。
まずは内湯ですが、結構広々としています。浴室の中央には湯船があり、
浴槽は2つ、熱湯と適温に分けられています。
お湯は黄褐色で透明なもので、肌触りがツルツルして気持ちが良いです。
期待していたアブラ臭ですが、頭がクラっときそうな灯油系のもので、とても
素晴らしいです。ただ、加水されている為、家族風呂のものより大人しめなの
が残念。でも、コレだでも充分満足出来ます。お湯は紛れなく一流ですね!

次に露天風呂。途中に砂蒸し風呂なんてのもありましたが、利用されて
いないみたい。 時間が遅かったからかな?
露天には、暗闇の中に湯船がポツンと一つ。誰も利用していません。
GWだと言うのに、津軽の夜風はまだまだ肌寒いです。駆け込むようにお湯に
入ると、こちらも心地よいアブラ臭で、何とも幸せな気分になれます。
薄暗い空間に私一人、アブラ臭を嗅ぎながらボーっとしてみる。
いやぁ、素晴らしい。
時間を忘れてゆっくりしてしまい、気が付いたら10時になっていたので部屋に
戻りました。

↑内湯。写真手前が熱湯、奥が適温です


↑露天。誰も居なくて落ち着けました


↑減ってしまったお湯。悲しいです



↑翌朝。適温で並々注がれていました!!!
さてお待ちかね、本日のメインイベント、家 族風呂です。
お湯を張ってからもう1時間以上経ちました。どれくらい冷めたかなと思い、
お風呂を覗くと・・・
オーマイガッ!
なんと、なみなみ張られていたはずのお湯が減っているのです。
どうやら、栓の締りが悪いらしく、お湯が漏れていた模様。
肝心の温度ですが、多少冷めたものの、まだまだ熱く、手を入れる事すら
出来ません。
これじゃとても入れない・・・
仕方がないので、泣く泣く加水して入る事に。良いお湯には違いないのですが、
とっても悔しい。
うーん、こんな筈じゃないのに・・・
折角宿泊したのに、これじゃ銭湯で入ったお湯と変わりません。
そこで、加水されてしまったお湯を一度抜き、湯口をチョロチョロ出しにして、
この日はさっさと寝る事にしました。
朝には適温のお湯が貯まっているだろうと言う魂胆です。
ドバドバ掛け流し過ぎると熱いままだし、湯口を絞りすぎると漏れる方が早くて
貯まらないので、微調整に神経を使いました。

さてさて、今度こそ本当にお待ちかね、翌朝です。
お風呂を確認すると、湯船はお湯で一杯で、まずは一安心。お次は温度。
これで熱すぎると入れないので、緊張の一瞬です。
恐る恐る手を入れてみると・・・ ナント、適温じゃありませんか!
43度くらいでしょうか。ヤッタ、これなら入れる!
思わずガッツポーズをする私。一人で何やってるんだか。。。

お湯の感触は昨晩加水して入った時と同じで、ツルツル感がなかなか心地良いものです。
ただ、決定的に違うのは、お湯から漂うアブラ臭です。もう、銭湯にあるお湯とは完全に別物と
言うしかありません。
強烈なアブラ臭は眩暈がしそうなほどです。タオルに沁みこませ、大きく深呼吸をしてみると、
鼻先がねじ曲がるほどの臭いで、思わず気絶しそうになります。(大袈裟?)
いやぁ、素晴らしい。この為に宿泊したんです。大満足っ!
ちなみに味ですが、臭いほどの強烈さは無く、塩分と僅かな鉱物味のようなものがする、
別に珍しくもないものです。このお湯がからこんな強烈なアブラ臭がするんだもんなぁ。
不思議ですね。

朝風呂浴びて大満足の私。朝ごはんと思って 大広間へ行くと、あったあった、
私のごはん。
やっぱりラップに掛けられています。当然味噌汁を持ってきてくれる人なんか
いません。味噌汁は鍋に入っていて、固形燃料で暖めるようになっています。
でも、勝手は昨日の食事で分かっているので、何も迷うことはありません。
自分で火をつけ、ご飯をよそい、もりもりと食べる私。
ウン、美味いっ!

って、味噌汁の鍋を見ると、ああああっ! 沸騰してるじゃん!!!
マッタク、最後まで油断もスキもあったもんじゃありません。
慌てて固定燃料の火を吹き消すが、時既に遅し。
味噌煮込みになっちゃったよ〜・・・ (涙)

何はともあれ、たったの一泊と言う短い滞在期間でしたが、何だか色んなことがあって、
とても楽しい所でした。

食後、宿を出る前に、もう一度お風呂に入り ました。
アブラ臭を頭の先から味わうべく、お湯に潜ってみる。家族風呂なんで、
何でもアリです。
ザブザブと派手に掛け湯して、浴室内にアブラ臭を充満させてみたりもしました。
うーん、こんな姿、他人に見せられない。(笑)
部屋を出る際にお湯を抜いたのですが、これが何とも辛かった。
あぁ、お別れなのね・・・


帰り際、駐車場にいた犬と戯れ、宿との別れを惜しんでみる。
とても愛嬌がある子で、立ち上がって私を見送ってくれました。
うーん、ココには是非もう一度泊まりたいなぁ。


最後になりましたが、この素晴らしい温泉に宿泊する事をお勧めしてくれたTODI-Kさん、本当に
ありがとうございました。
色々とネガティブっぽい事も書いていますが、一人ぼっちでも凄く楽しい一時を過ごす事が出来、
とても満足しております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。


余談ですが、この時に使用したタオル、チェックアウト後10箇所以上の温泉で使用しましたが、
一日中アブラ臭が残っていました。
私の経験上、アブラ臭って硫化水素臭と違い、あまり残らないんですけどね。
鉄臭の強い湯段や硫黄臭の強い嶽にも入りましたが、それでも持続するアブラ臭、驚異的です。